レイブリックのラストランで戴冠、高橋国光総監督「皆さんに感謝の気持ちを伝えられる」
2020スーパーGT第8戦。GT500クラスでシリーズチャンピオンに輝いた#100 RAYBRIG NSX-GTの高橋国光総監督は、チームとして2度目の戴冠を果たしたが、そこで彼が繰り返し発していた言葉は「感謝」だった。
富士スピードウェイで行なわれた2020スーパーGT第8戦。ゴール直前で逆転し、チャンピオンを獲得した#100 RAYBRIG NSX-GTの高橋国光総監督が、チームやドライバー、スポンサー、そして応援してくれたファンに感謝の気持ちを伝えた。
トップ6台が4ポイント以内にひしめく大接戦で迎えた最終戦。その最終ラップでは首位を走行していた#37 KeePer TOM’S GR Supraがガス欠に見舞われ、その37号車を追いかけていた100号車がチェッカー直前のホームストレートで逆転に成功し優勝。劇的な展開でシリーズチャンピオンを獲得した。
チーム・クニミツにとっては、山本尚貴/ジェンソン・バトンが組んだ2018年にチャンピオンを獲得して以来、2度目の戴冠となるのだが、今回はレース開幕前に26年にわたってチームを支えてきたレイブリックのブランド終了が発表され、慣れ親しんだレイブリックカラーでのレースも、これが最後となった。
その大事な1戦を制することができた高橋総監督が記者会見などで繰り返し発していたのは「感謝」という言葉だった。
「今日はこういう席をいただけたことを嬉しく思っています。なぜなら、感謝の気持ちを伝えることができれば嬉しいなと(レース前は)思っていたからです。負けたりすることもありますけど、その時はメカニックにも、メディアの方やファンの皆さんに“ありがとう”と言ってもあまり通じないんです。こういった感動するレースを我々に見させてくれたということで感謝の気持ちとして“ありがとう”と皆様方に伝えたいです」
「今日は優勝でき、チャンピオンになれたということで、みなさんに感謝いたします。どうも、ありがとうございました」
また、26年にわたってチームのスポンサーを務めたレイブリックについて高橋総監督は、チームの成績が良くない時も変わらず支えてくれたことに深く感謝していた。
「26年間を振り返って、チャンピオンになれたのは今回(2020年)とジェンソン・バトン(2018年)と一緒に組んだ時(2018年)くらいでした。それまでは、これといった良い成績も収められなかったにも関わらず、我々に協力してくれて、スポンサードを続けてきてくださったスタンレー(レイブリック)さんに対して……正直、心が休まらなかったです。僕自身は申し訳ない気持ちでずっといました。それでも(我々のことを)見続けていただいたということに、大感謝です」
「レイブリックの最後のレースで勝てるなんて、本当に絵に描いたような状況となりました。それに対して喜んでいるし、本当に良かったです」
レイブリックのブランド終了というニュースは、スーパーGTファンの間でも大きな反響があったのだが、高橋総監督は応援してくれたファンにも、この感謝の気持ちが伝わればと語った。
「今回の優勝とチャンピオンで、レイブリックを応援していただいたファンの皆さんにも、感謝の気持ちを伝えられることが嬉しいし、この気持ちがちゃんと伝わってくれればなと思っています」
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