RAYBRIGカラーのラストランを飾れるか? 山本尚貴&牧野任祐「最終戦は勝ちたい」

2020スーパーGTのGT500クラスでランキング首位から2ポイント差の3番手につける#100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴と牧野任祐は、逆転でのチャンピオン獲得をかけた大一番を迎えることとなった。

RAYBRIGカラーのラストランを飾れるか? 山本尚貴&牧野任祐「最終戦は勝ちたい」

 2020スーパーGTのGT500クラスは、近年稀に見る僅差の戦いとなっている。その中でコンスタントにポイントを積み重ね、トップから2ポイント差のランキング3番手で最終戦に臨む#100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴と牧野任祐は、これまでの7戦を粘り強く戦って、この最終戦の舞台にやってきた。

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 開幕戦から勝利こそないが、コンスタントにポイントを重ねていた100号車。第6戦鈴鹿では#37 KeePer TOM’S GR Supraのニック・キャシディにピットレーン入り口で追突されノーポイントで終わってしまい、チャンピオン争いへの生き残りに黄色信号が点灯。しかし続く第7戦もてぎでは展開に恵まれない場面がある中でも、ふたりともベストを尽くす走りで、3位表彰台を獲得した。これにより、トップから2ポイント差の3番手で最終戦富士を迎えることとなった。

 今シーズン、山本は事あるごとに「最終戦でチャンピオン争いの渦中にいられることが最も大事」と語っていたが、まさに望んでいた通りの展開となった。

「狙った通り(最終戦に)来られたと思います。2ポイント差というのは無いに等しい差なので、(最終戦は)前にいるものがチャンピオンになります。非常にシンプルだし、余計なことを考えずに、速く走ることに徹することができるので、勝ってチャンピオンを決めたいですね」

 ツインリンクもてぎで3位を獲得した際、山本はそう力強く語った。ただ、こうして100号車がチャンピオン争いに加わった状態で最終戦を迎えられたのも、彼の“諦めない気持ち”があったからだ。

 第7戦のレースでは途中にセーフティカーが出動。100号車は3番手につけていたものの、トップとは大きな差ができてしまい逆転優勝はほぼ不可能な状態となっていた。これにはチームも少しトーンダウン気味だったというが、そこで諦めずに全員を奮い立たせたのが山本だった。

「(もてぎ大会では)SC出動で優勝の可能性は消えてしまった感じではありましたが、もしかしたら最後にもう一度SCが入ったら、レースがリセットされる状況でもありました。チームも(SCの影響で)優勝が遠のいてしまってトーンダウンしているのが明らかだったんですけど、僕は最後まで諦めていなかったです」

「もう一度SCが入るかもしれなかったから、絶対に最後まで勝つチャンスはあるから、ピットストップもみんなうまくやってほしいと伝えたし、『絶対に諦めないでレースをやってくれ』とチームに伝えました」

「最後は(逆転は)叶わなかったですけど、みんなの気持ちを途切らせなかったことで3位を勝ち取ることができました。チームのみんなに感謝したいです」

 こういった諦めない走りでチャンピオン争いに生き残った100号車。同チームに今年加入した牧野も、最終戦で勝ってチャンピオンを決めたいと、闘志を燃やしている。

「最終戦はシンプルに前にいった者が勝つと思います。勝てば必然的にチャンピオンですし、今シーズンはまだ勝てていないので……やっぱり勝ちたいです。絶対にチャンピオンをとれるようにチームみんなで頑張って、ひとつの目標に向かっていきたいです」

 すでにチームからも発表されている通り、RAYBRIGのブランド終了に伴い、これまでTEAM KUMIMITSUの代名詞でもあったRAYBRIGブルーのカラーリングが公式戦で見られるのも、今回が最後となる。もちろん、山本や牧野をはじめチーム全員が狙うのはシリーズチャンピオンだ。

 コツコツと諦めずにポイントを積み重ねてきた結果、100号車のふたりは自力で逆転チャンピオンを獲得できるという状況を手にしたのだが、今週末の最終戦では今季彼らが達成できていない“他を圧倒する速さと強さ”が必要となって来る。

 第7戦を終えた時、牧野は「(もてぎでの)8号車はちょっと速かったので、そういった意味では僕たちも決勝に向けたクルマ作りの部分でもうひと押しが必要になってくるのかなと思うところがあります」と語っていた。

 その“ひと押し”を引き出すことができるかが、レースの行方を左右する大きな要素となって来るのかもしれない。RAYBRIG NSX-GTの有終の美を飾ることができるのか、今週末の彼らの戦いから目が離せない。

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山本尚貴 Naoki Yamamoto、牧野任祐 Tadasuke Makino(#100 RAYBRIG NSX-GT)

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Photo by: Masahide Kamio

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この記事について

シリーズ スーパーGT
イベント 第8戦 富士
執筆者 吉田知弘