日産Z GT500の実力やいかに? 初期テストでは“想定以上”のパフォーマンス

日産/ニスモは2022年シーズンから新型車両のZ GT500を投入するが、メーカーテストでのパフォーマンスは想定以上のものだったようだ。

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 スーパーGTのGT500クラスを戦う日産/ニスモは、2008年から14シーズンを戦ってきたR35 GT-Rに別れを告げ、2022年シーズンからZ GT500を投入する。この新型Zは1月からメーカー主催のプライベートテストで走行が行なわれており、3月からの公式テストに向けて着々と準備が進められている。

 1月に行なわれた鈴鹿でのテストでは、ホンダ陣営、トヨタ陣営からの参加が少なかったとはいえ、Zがタイムシートの上位を独占。そして2月に入ってからは富士やもてぎでテストをこなしてきた。

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 ニスモのCOOであり、日産系チームの総監督を務める松村基宏氏はmotorsport.comに対し、現時点ではZがライバルメーカーの車両に対して優位性を持っているかどうかは分からないとしながらも、Zが想定を上回るパフォーマンスを見せているとコメントした。

「まだテストの日数も限られていますから、現時点では有利だとか不利だとか言うのは難しいです」と松村総監督は言う。

「ただポジティブな点を挙げるなら、ラップタイムの面では想定よりも良かったです」

「ライバルに対してどの程度競争力があるかは分かりませんが、鈴鹿ともてぎでは想定されたラップタイムを上回っていたので、良い方向に進んでいると思います」

 今季から投入されるZは、先代のGT-Rとは異なる外観となっており、フロントが低く、シャープでスマートな形状が特徴となっている。これにより先代の弱点でもあった空気抵抗の改善が期待されており、ニスモ23号車のドライバーであるロニー・クインタレッリも、Zの投入により陣営が富士のような直線成分の多いサーキットでも活躍できるようになって欲しいと期待感を述べていた。

 ただし松村総監督は、日産はただ単にダウンフォースを犠牲にして低ドラッグの車両を作り上げた訳ではなく、どのサーキットでも通用するマシンを目指して開発が行なわれたと強く主張した。

「単に(R35 GT-Rの)弱点を補うだけではありません。スポーツカーのボディを最大限活かすことを目指しています」

「もっとフレキシブル、柔軟性のあるマシンを目指しています」

「シーズン中にできる調整は限られていますが、その時の天候によって空気の密度が変わり、それが空気抵抗にも影響を与えます」

「そのため、より柔軟性を持たせて、空力バランスの適応性の高いマシンにすることを目標にしています。『ダウンフォースマシンにするか、低ドラッグのマシンにするか』という話ではないのです」

 
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