日産スーパーGT松村総監督「勝ちにこだわって進んでいく」王座奪還へ“3つの強化ポイント”
日産/ニスモの松村基宏総監督は、2021シーズンのスーパーGT GT500クラスを戦う上で、3つの強化ポイントを掲げ、とことん勝ちにこだわる1年にしていくと語った。
日産/ニスモは、オンラインで2021年のモータースポーツ活動概要発表会を開催。スーパーGTのGT500クラスの同陣営を取りまとめる松村基宏総監督が、今季に向けた全体的な戦略を説明した。
例年なら、横浜にある日産グローバル本社ギャラリーでメディアやファンを前にモータースポーツ体制発表を行っている日産。しかし今年は新型コロナウイルスの影響をうけてオンラインでの発表となり、登場するドライバーや関係者も、密にならないように複数の会場に分かれての出演となった。
冒頭にスーパーGTの2021年活動概要について説明したニスモの片桐隆夫社長は、2021年のGT-R NISMO GT500の開発ポイントを紹介。エンジンの性能向上と、ミシュラン、ブリヂストン、ヨコハマそれぞれのタイヤメーカーの特性に合わせたセットアップを煮詰めていくことに重点を置いていると明かした。
「昨年から導入されたClass1規則において、2021年は車両の空力領域が開発凍結となったため、開発が可能なエリアでの各部品の軽量化、信頼性の確保を重視した車両開発を行なっております。特に開発可能なエンジンについては熱効率を向上させ、制御の最適化などの開発に取り組んでおります」
「またタイヤごとにより詳細なセットアップチューニングを行なうことで、競争力をさらに向上させてまいります。今シーズンは、よりバラエティに富んだサーキットでレースが開催される予定ですので、GT-Rの走りにご期待ください」
さらに松村総監督も登場し、まずはコロナ禍で変則的な開催となった2020シーズンを支えたファンやスポンサーに感謝した。
「2020年はコロナ禍で大変な中、引き続き応援してくださった方々、支援してくださったスポンサーの皆様に御礼を申し上げたいと思います。2021年は新たな若手のドライバーを迎え入れて、3つの強化ポイントを軸に、4チーム全車が一丸となって、戦っていきたいと思います」
そう語った松村総監督。3つの強化ポイントについて、具体的に説明するとともに、今季は何としても勝利を掴み取るという強い決意を示していた。
「1つ目のポイントはエンジンです。運転性と燃費の向上を果たして、競争力を上げていきたいと考えています。2つ目はタイヤです。2020年は(コロナ禍の影響で)3つのコースでしか開催されませんでしたが、今年は他のコースも入ってくるので、そこに合わせてタイヤをいかにうまく使っていくかを考えていきたいです。3つ目は、そのコースに合わせた戦略と、ドライバー同士のコンビネーションによる特性を生かした戦い方を、技術的な連携もしっかりととって進めていきたいと思います」
「レースに勝つためという会社の方針ももちろんありますし、昨年掲げた“遮二無二、勝ちにこだわって進める”というのを、今年も一意専心の心で進めていきたいと思っています。ご支援のほど、よろしくお願いします」
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