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意地の追い上げで5位獲得、17号車KEIHIN塚越「満身創痍だったがランク首位に立てた」

2020スーパーGT第7戦もてぎ。予選10番手からスタートした#17 KEIHIN NSX-GTは意地の追い上げで5位入賞を飾り、ポイントランキング首位の座を奪い返した。

#17 KEIHIN NSX-GT, #23 MOTUL AUTECH GT-R

写真:: Masahide Kamio

 ツインリンクもてぎで行なわれた2020スーパーGT第7戦。決勝では10番手から怒涛の追い上げで5位に入り、ランキング首位の座を取り戻した#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バケット)だが、後半スティントを担当した塚越は満身創痍のレースだったと振り返った。

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 今シーズンは前半戦で2勝を挙げる活躍をみせていた17号車。特にツインリンクもてぎでは9月に行なわれた第4戦で圧勝しているだけに、今回も本命になる可能性が高いとライバル陣営も警戒していた。

 しかし、予選ではウエイトハンデの影響もあってか、わずかにQ2進出圏内に届かず10番手からのスタートに。前半スティントを担当したバケットが、チャンピオンを争う#36 au TOM’S GR Supra、#37 KeePer TOM’S GR Supraらと激しいバトルを繰り広げ7番手にポジションを上げた。後半スティントの塚越も、勢いそのままに前のマシンを追いかけ、34周目には#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rをかわすと、48周目には#23 MOTUL AUTECH GT-Rとのサイドバイサイドのバトルを展開した末、5番手を奪いそのままチェッカーを受けた。

 レースを終えた塚越はホンダ勢のトップ5独占に貢献できたことは嬉しかったと語りつつも、満身創痍のレースだったことを明かした。

「今回は厳しいところからのスタートだったので、バケットも僕も満身創痍なレースでした。その中でなんとか5位に上がることができました。ホンダのトップ5独占を達成することができました」

「レース展開としては順位を上げていかなければいけない状況でした。そこで色んな人とバトルしていた中で、バケットがあちこち接触して、エアロパーツもいくつか飛んだりとか(クルマを)ボロボロにしちゃったので、そういう部分で後半スティントは厳しいところもありました」

「僕のスティントでは残り10周くらいまでは16号車に追いつけていたんですけど、最後はかなり厳しかったというか力尽きてしまいました。前半の接触の影響でクルマのバランスがかなり変わっていて、症状としてはめちゃくちゃオーバーステアでした。そういう状況で23号車と戦わなければいけなかったです」

「どっちにしても、後ろからのスタートというのはリスクもあります。もし、これがトップ3からスタートしたりとか、もっと良い展開で前に行けていれば、表彰台に乗れる力はあったと思います」

 そう語った塚越。これで37号車の平川亮と同ポイントながらランキング首位に返り咲いたのだが、17号車を含めて6台が自力でチャンピオンを獲得できる範囲内にいるため、最終戦は激戦が予想される。

 17号車としては富士スピードウェイでの第2戦で優勝しており、コースとの相性は良さそうではあるものの、ライバルたちも着実進化していると、楽観視はしていなかった。

「本当に今回はうまく流れに乗れなかった1戦でしたが、次のレースはそうは言っていられません。トヨタだけじゃなくて、同じホンダ勢の中でもみんなチャンピオン争いをしているので、そういった意味では僕たちが全力を出して、しっかりと自力でチャンピオンを獲れるようにしたいです」

「(富士では第2戦で良いパフォーマンスを出していますが)あの頃から時間も経っているし、他のチームもどんどん熟成しています。そういった意味では僕たちは2戦目で勝ったとはいえ、そこで油断していたら本当にやられてしまいます。とにかく気を引き締めて、全力で自分たちの力を出して、精一杯やるのが大事だと思います」

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