「決勝では何が起こるか分からない」23号車ニスモの松田&クインタレッリ、逆転王座を諦めず
2020スーパーGT第8戦富士。GT500クラスの公式予選で6番手に食い込んだ松田次生とロニー・クインタレッリは、トヨタ勢の速さを警戒しつつも、決勝では逆転の可能性があると前向きだった。
写真:: Masahide Kamio
富士スピードウェイで行なわれている2020スーパーGT第8戦。逆転でのGT500シリーズチャンピオンを狙う#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は予選で6番手につけた。
午前中の公式練習では、9番手と上位に食い込めない結果となってしまった23号車。クインタレッリによると走り出しのフィーリングは良くなかったというが、午後の予選に向けてかなり改善できたと語った。
「公式練習が終わった後は、予選に向けて正直自信はなかったです。でも、路面コンディションが良くなって、Q1は僕たちが予想していた以上に感触がよかったし、クルマも大きく改善できました」と、クインタレッリは言う。
「Q1の(松田)次生のタイムをみて1分26秒台を目標にして頑張ったけど、うまく1周をまとめることができなかったですね。うまく完璧にいっていれば、あと0.2秒は稼げたと思います。スープラ勢のラップタイムは本当にすごかったけど、6番手という結果は悪くないと思っています」
同じく松田も予選結果に関しては、もうひとつ上のポジションで終えたかったと語りつつも、開幕戦と比べると大きな進歩を遂げたと、手応えをつかんでいる様子だった。
「欲を言えば、もうひとつポジションを上げたかったですね。でも自分の中ではQ1で良い走りはできたし、実際に(Q1を)通らなければいけないところで、しっかりとタイムを出せたなと思います」
「開幕戦の頃は本当に『どうしようか……』と感じるくらいの差があったのが、今回は1秒以内に入ってくることができたので、クルマとタイヤでみんな頑張ってくれているのがあります。ただ、やっぱりストレートスピードに関してはスープラ勢の方が速いので、そこは来年に向けても(改善を)やっていかなければいけないです」
松田はそう語った。ただふたりとも今回の予選でライバルを圧倒する速さをみせたトヨタ勢を警戒している様子だった。彼らに予選日のような速さを決勝でも発揮されると逆転チャンピオンは難しくなると予想しているが、明日はかなり低い気温と路面温度の中でのレースとなる。それだけに、ふたりのドライバーとも逆転チャンピオンの可能性はまだあると前向きに捉えていた。
「彼らに同じようなラップタイムで走られてしまうと、追い抜くのは難しくなるが、僕自身はポジティブに考えています。レースになれば、また違った展開になると思っています。とにかく予選でのギャップのことはあまり意識せずに僕たちのレースをするということに集中したいと思います」(クインタレッリ)
「1位~4位をトヨタ勢が独占している状態で明日のレースを迎えます。昔もチャンピオンを獲ろうとした時に、こういうパターンで(上位に行こうとしても)抑えられたことがあったので、とりあえずしっかりと作戦を立てていかなければなりません。とにかく、何が起こるか分からないので、最後まで諦めずに自分の仕事をやり尽くしたいなと思います」(松田)
「明日の決勝はまったく読めませんし、この時期でこんなに長距離なレースを走ったことがないので、僕たちもタイヤが持つかとか、タイヤがどうなるのかが分からないというのが正直なところです。それはやってみないと分からないですね。逆転チャンピオンの可能性はまだあるので、しっかりとミスなく走りきって、チームみんなで頑張っていければなと思います」(松田)
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments