ゴール直前でまさかのガス欠、37号車KeePer山田監督「計算上は問題なかった」
2020スーパーGT第8戦富士。ゴール目前でガス欠に見舞われた#37 KeePer TOM’S GR Supraだが、計算上は給油量も燃費も問題なかったという。
写真:: Masahide Kamio
富士スピードウェイで行なわれた2020スーパーGT第8戦で、チェッカー直前でガス欠症状に見舞われ、惜しくも2位となった#37 KeePer TOM’S GR Supra。チームを率いる山田淳監督によると、計算上では燃料不足になることはなかったとのことで、原因究明にあたると語った。
スタート時は#23 MOTUL AUTECH GT-Rの先行を許し、一時は2番手に下がった37号車だが、7周目にトップを奪い返してからは、順調に後続との差を広げていた。
しかし、レース残り20周を切って#100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴が着実に追い上げ、37号車とのギャップを縮めにかかった。これに対し37号車もペースを上げてトップを守っていたが、最終ラップの最終コーナーを立ち上がったところでガス欠症状でスローダウン。チェッカー目前で100号車に逆転され、2位でフィニッシュとなった。同時にシリーズチャンピオンの座も100号車に奪われる結果となってしまった。
37号車の山田監督は、計算上では問題がなくガス欠の心配もしていなかったというが、残り数周でガス欠を告げる警告ランプが点灯した時は驚いたと語った。
「実際には数周前から(燃料の)警告ランプはついていたんですけど、その時点で燃費の計算も数周行なっていて、ちゃんと正常に推移していました。(ランプがついたときに)『そんなはずはないだろう?』と思ったのは一番最初にありました」
「そこでどうするのか、となったんですが……山本選手が後ろから来ている状態で燃費走行をして抜かれてしまったら、結局は同じ結果になってしまいます。なすすべがなかったというか、その時点で少し手遅れだったのかなというか、何かがどこかでズレたんだと思います。その原因はしっかりと調べないといけないかなというのがあります。正直、今はこれくらいしか言えないです」
そう語った山田監督。途中の給油時も特に補給料をギリギリまで削るなど、戦略的に無理をすることもなかったという。
「正直、燃料のことはあまり心配していなかったので、普通のペースで走って、残り10周でフルプッシュしました。100号車も残り10周で一気に詰めて来たので、同じような考えでいたんじゃないのかなと思います。あのまま何事もなければ、あのギャップのままでゴールできていたと思います。そうなるはずだったんですが……そうなりませんでした」
まさに37号車にとっては、思ってもみなかった展開だっただけに、山田監督も言葉が出てこないという様子だった。
「(平川選手とは)レース後、表彰台の裏で少し話をしました。彼も納得はいっていない感じでしたし、僕たちも原因がつかめていない状況でしたが、結果は出てしまっているので、そこに対して『申し訳なかったです』というところですね」
「私も長い間レースをやっていますけど、こういう事はスーパーGTでなくても、何回かありました。本当に何と言っていいか分からないですが……『レースってこんなものだよ』とは今の段階では済ませられないです。ちょっと、なんと言って良いか……言葉にするのが難しいです」
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