【スーパーGT】ロニー・クインタレッリがZに寄せる期待「“マイルド”なマシンになって欲しい。富士で速さを取り戻したい」
ロニー・クインタレッリは、2022年からスーパーGTにNissan Z GT500が投入されることにより、直線成分の多い富士スピードウェイを始めとするあらゆるサーキットで強さを発揮できることを願っている。
12月はじめ、日産/ニスモは来たる2022年シーズンのスーパーGTでGT500クラスに投入する新車両『Z GT500』をお披露目。美しい流線型のボディを持つZは、先代のR35 GT-Rと比較して空気抵抗が低減し、ストレートスピードが向上するのではないかと見る向きもある。
これに関しては、長らく23号車をドライブしてきたロニー・クインタレッリも同様の見解を示している。GT-Rはここ数年、長いストレートを持つ富士スピードウェイで苦戦する傾向にあったため、彼は車両がZに変わることでそれが解消されることを期待している。
GT-Rは、2019年シーズンまでは富士で好成績を挙げることもしばしばあった。しかし、Class1規定が全面施行され、各メーカーがそれに準拠した車両を投入した2020年シーズンは、コロナ禍の影響で8戦中4戦が富士開催となったこともあり、GT-Rと富士の相性の悪さが顕著に出た1年となった。この年GT-Rは富士戦でトップ5に1台も送り込むことができなかったのだ。また2021年に関しても、富士戦でのGT-R勢の最上位は5位(3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-R/第8戦)となっている。
2020年からの2シーズンで、23号車のクインタレッリ、松田次生組が勝利を挙げたサーキットは鈴鹿のみ。Zは富士をはじめ、あらゆるサーキットで勝利を目指せるマシンとなることを、クインタレッリは期待している。
「僕たちは新レギュレーションとなったここ2シーズン、鈴鹿のようなテクニカルサーキットで速さがありました」とクインタレッリは語る。
「しかし富士に行くと、まるで悪夢のようでした。ストレートでは毎回ミラーを見て、オーバーテイクしにかかるマシンをブロックしないといけませんでした」
「来シーズンも富士で2戦が行なわれますが、(Zは)セットアップがしやすくて機能する領域が広い、そしてかつての僕たちのように、ストレートでもコーナーでも速い……そんな“マイルド”なマシンになって欲しいですね」
「富士には良い思い出があります。たくさん良いレースをして、何度も優勝しました。たくさんのファンの皆さんが来るゴールデンウィークの富士で中団を走るというのはあまり気持ちの良いものではありませんから、富士で速さを取り戻したいです」
「僕が望んでいるのは、どのサーキットに行っても『ここは勝てる見込みがない』などと思わなくて済むようになることです。2、3年前と同じように、どのサーキットでも優勝を狙えるという自信を持って戦いたいですね」
Zのお披露目イベントでは実際にマシンに乗り込んでの走行も披露したクインタレッリ。彼は2022年も松田と共に23号車をドライブするものと見られている。日産/ニスモ陣営に関しては、2021年限りでホンダ陣営を離れたベルトラン・バゲットがオーディションに参加したという情報もあり、体制発表に注目が集まっている。
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