100号車NSX-GT、結果次第ではオートポリスでタイトル決定か?

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100号車NSX-GT、結果次第ではオートポリスでタイトル決定か?
執筆: 吉田知弘
2018/10/18 3:14

今週末、オートポリスで開催される2018スーパーGT第7戦。GT500クラスの#100 RAYBRIG NSX-GTは早くもシリーズチャンピオン獲得の可能性が出てきている。

 2018シーズンも残すところ2戦となったスーパーGTシリーズ。今週末は第7戦が大分県のオートポリスで開催される。両クラスともチャンピオン争いが佳境を迎えているが、その中でもGT500クラスは#100 RAYBRIG NSX-GTがタイトルに王手をかけた状態でレースに臨む。

 元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンが加入し注目を集めている今季の#100 RAYBRIG NSX-GT。山本尚貴とのコンビでシーズン前半には開幕戦岡山と第3戦鈴鹿で2位表彰台を獲得。前回の第6戦SUGOでは80kgのウエイトハンデがあったにも関わらず、予選から力強い走りを見せ、見事ポール・トゥ・ウィンを飾った。

 これにより、合計61ポイント獲得となり、2番手以下に対して12ポイントという大量リードを築き、早くも第7戦オートポリスでのチャンピオン獲得の可能性が出てきている。

 タイトル決定条件としては、#100 RAYBRIG NSX-GTが優勝を飾り、#8 ARTA NSX-GTと#1 KeePer TOM’S LC500が3位以下になれば、最終戦を待たずに山本/バトン組のチャンピオンが決まることになる。

 さらに#100 RAYBRIG NSX-GTは昨年のオートポリス戦でポールポジションを獲得し、決勝も3位でフィニッシュを飾っている。今年8月には同地でタイヤテストにも参加しておりデータが豊富なだけではなく、ここでのレースが初めてというバトンもコースを習熟済みで、「オートポリスでのタイヤテストは良い感触だった」と前向きなコメントをしていた。

 アップダウンが多く、大きく回り込むコーナーが多いオートポリスはNSX-GTが得意としているレイアウトだということを考えると、#100 RAYBRIG NSX-GTの好結果も期待できそうだ。

 しかし、不安材料もある。スーパーGTでは、前戦までの獲得ポイントに応じてウエイトハンデを背負って次戦以降を戦わなければならない。第6戦までは1ポイントにつき2kg加算される計算だったが、今回の第7戦は1ポイントにつき1kg、最終戦は全車ノーウエイトになる。

 実質的にウエイトハンデが半減される今回のレースだが、#100 RAYBRIG NSX-GTは61ポイントを獲得しているため、唯一50kg以上で燃料リストリクター制限の対象となってしまうのだ。

 今年は燃料リストリクター制限の数値が昨年より厳しく設定されているため、それ相応のハンデになることは間違いない。だが、山本は「楽なレースにはならないと思いますが、いいセッティングと、いいタイヤがあれば、十分に優勝は狙えると思います」とSUGOのレース後にコメントしており、今年の#100 RAYBRIG NSX-GTはどのコースへ行っても強さを発揮できるという自信がありそうだ。

 前回のSUGOと同じように力強い走りができれば、オートポリスでのチャンピオン決定の可能性も高まってくるだろう。

 一方、ライバル陣営としては逆転チャンピオンのためにもオートポリスでは好結果が必須となっている。特にランキング4位の#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史)以降は、#100 RAYBRIG NSX-GTの前でゴールをしなければチャンピオンの可能性がなくなってしまう。

 ただ、前述の通り#100 RAYBRIG NSX-GTのみ燃料リストリクター制限がつくため、その点では有利な状態でオートポリス戦を迎えられる。特に日産勢やレクサス勢は、ここで何とかとチャンピオン争いに踏みとどまって彼らが得意とするツインリンクもてぎで逆転チャンピオンというストーリーを描いているチームがほとんどだろう。

 いずれにしても、チャンピオン獲得のためには残る2戦でいかに強さを発揮し、より多くのポイントを獲得できるかが重要になる。過去3年のデータを振り返ると、終盤の2レースで35ポイント以上を獲得しているチームがチャンピオンに輝いている。

 各陣営とも「この残り2戦でいかに大量得点ができるかが重要」と語るドライバーや関係者が多く、#100 RAYBRIG NSX-GTとしても12ポイントリードとは言え、決して油断できる状況ではなさそうだ。

 今シーズンもGT500王座をかけた熾烈な終盤戦が、いよいよ幕を開ける。

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シリーズ スーパーGT
イベント 第7戦オートポリス
執筆者 吉田知弘