日本に別れを告げ、新たなステップへ。ロシターがヨーロッパに戻った理由を明かす
昨年までスーパーGTやスーパーフォーミュラで活躍したジェームス・ロシターは今季、日本を離れ、フォーミュラEのプログラムに専念する。その決断に至った理由とは……。
James Rossiter, DS Techeetah development driver
Sam Bloxham / Motorsport Images
イギリス人ドライバーのジェームス・ロシターは、2013年からスーパーGTのGT500クラスとスーパーフォーミュラに参戦を開始した。特にスーパーGTでは、レクサス陣営のドライバーとして6勝を挙げるなど活躍。そして昨年は日産に移籍し、12号車カルソニック IMPUL GT-Rをドライブした。
しかしながら今季、ロシターは日本国内のトップカテゴリーに参戦せず、フォーミュラEのプログラムに集中する。彼はDSテチータのテストドライバー及び開発ドライバーとしての役割をこなすだけでなく、チームのマネジメントにも携わることになる。
ロシターはフォーミュラE第5戦マラケシュePrixにおいて、体調不良のジャン-エリック・ベルニュに代わってフリー走行に出走した。ただ、その際にE-ライセンスが発給されたことで、彼はレース翌日に行なわれたルーキーテストへの参加資格を失ってしまった。
「ヨーロッパに戻るタイミングとしては、今が適切だと感じた」
そうロシターはmotorsport.comに対して語った。
「それ(ヨーロッパに拠点を移すこと)を考え始めたのは、昨年の8月に(DSテチータのスポーティングディレクターだった)ペドロ・デ・ラ・ロサがチームを離れた時からだ」
「チームのマネジメントサイドに穴ができてしまっていたので、彼らは僕のことを熱心に誘ってくれた。またJEV(ベルニュ)も、ペドロが担っていた部分を僕に担当して欲しいと思ってくれていた」
「僕はもう若くない。36歳なんだ。だからこれは悪いオファーではないかもしれないと思ったんだ。チームの皆とは長い間仕事をしてきたからよく知っているし、素晴らしい人たちばかりだ。僕は日本のレースから離れたのには、こういった理由があったんだ」
「もう2、3年日本にとどまることはできたかもしれないけど、そうなると40歳だ。では40歳から何をするんだ? そういったことを考えての意識的な選択だったんだ」
さらにロシターはこう続けた。
「昨年共に戦ったNISMOにはとても感謝している。浮き沈みのあるシーズンだったけど、スピードという面では問題なかったと思う」
日本でのキャリアが終わりを迎えたのかどうかという質問に対しては、こう答えた。
「終わったと思う。でも僕は満足している。日本で素晴らしいひと時、素晴らしいキャリアを過ごすことができたんだ」
「素晴らしい日本のファンの皆さんにちゃんとした形でサヨナラを言えなかったのは残念だけど、いつかまた(日本の)レースで皆さんに会う時が来ると信じている」
2020年に関しては、フルタイムでのレース参戦の予定はないロシター。しかしながら彼は、将来的に“PSAグループに関わるチャンス”があることを示唆した。
それは、2022年から始まる予定となっているプジョーのWEC(世界耐久選手権)プロジェクトに参加することを意味するのか……そう尋ねられたロシターは、「ご想像にお任せするよ」とコメントするにとどめた。
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