【スーパーGT】39号車SARD、トラブルを抱えながらも粘りの5位「優勝争いがしたかった」
スーパーGT第6戦で5位に終わった39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraは、レース中にトラブルを抱えたことでペースが上がらなかったようだ。
#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra
Masahide Kamio
オートポリスで行なわれたスーパーGT第6戦は8号車ARTA NSX-GTが独走での優勝を飾ったが、2番手以下では各所で激しい争いが繰り広げられていた。その中で39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraは一時2番手まで浮上するも、最終的にはポジションを落とし5位でのフィニッシュとなった。
8番グリッドからヘイキ・コバライネンのドライブでレースをスタートした39号車は、レースリーダーの16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTがホイール脱落でリタイアしたタイミングで4番手に浮上。その後中山雄一にドライバーチェンジすると、各車がルーティンのピットストップを終えた後は3番手に上がり、ペースが落ちた64号車Modulo NSX-GTも抜いて2番手となった。
しかし中山は38号車ZENT CERUMO GR Supraの石浦宏明、23号車MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生、3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの平手晃平に交わされ4番手に後退。終盤は1号車STANLEY NSX-GTの山本尚貴に迫られたものの、なんとか抑えきり5位でチェッカーフラッグを受けた。
中山はレース後、39号車がトラブルに悩まされていたことを明らかにした。
「レース中、クルマの方で問題があり、それがヘイキさんの時から起きていました」
「僕も色んなマップを試していたのですが治らず、スピードが出なかったので防戦一方になってしまいました。1号車を抑えられたのはトヨタ的には良かったかもしれませんが、そんなことよりも8号車の後ろについて優勝争いしたかったですね」
中山が語るように、39号車のトラブルはコバライネンのスティントから起きていたようだ。コバライネン曰く、異変を感じたのは1回目のセーフティカーラン中だという。
「最初のセーフティカーの時、エンジンか何かに問題が起きたんだ」とコバライネンは言う。
「どのくらい影響があったのかは分からないけど、1周1〜2秒はロスしていただろう」
「セーフティカーが(2度)入ってくれてラッキーだった。僕のスティントの終わりの方ではスピードを失っていたからだ。タイヤも柔らかめのタイヤでスタートしたので、すぐに温まったもののグリップのピークはすぐに終わり、デグラデーションが大きかった」
「僕たちは(2度目の)セーフティカー明けにすぐピットインしたから、トラックポジションを上げることはできた。でも中山は為す術がなかった。よく5位で戻ってきてくれたと思うし、僕はもっとポジションを落とすと思っていた」
コバライネンはさらにこう続け、自らのスティントで起きていた症状の詳細を話した。
「通常、セーフティカー時はセーフティカー用のエンジンマップにして、燃料を節約する。でも通常のマッピングに戻してタイヤとブレーキを温めようとした時に、何かがおかしいことに気付いたんだ」
「まるでまだセーフティカーマップのままかのようだった。あらゆるマップを試したけど治らなかった」
39号車は「マシンのフィーリングは良い(中山)」ものの結果に繋がらないレースが続いている。今季の最高位は開幕戦岡山での4位。GT500クラスでここまで一度も表彰台を獲得できていないのは、39号車とダンロップユーザーの64号車、16号車のみとなっている。
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