新型コロナウイルスの影響に不安の声も……パドックでも様々な噂や憶測飛び交う

　新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、今後予定されているスーパーGTの富士公式テストや開幕戦の岡山大会などの開催などにも影響が出るのではないかという声が、パドック内でも多数上がっていた。

　今回の岡山公式テストでは無観客で実施され、サーキットに入場したチーム関係者のみならず、取材に訪れたメディア全員などに対し、事前の問診票提出を義務付けられた。さらに毎日サーキットに到着した際に検温を行なうなど、健康状態のチェックも実施。メディアセンターをはじめ各所にアルコール消毒液を常備するなど徹底した対応がとられた。

　ただ、海外に目を転じると同じ週末に開催予定だったF1開幕戦オーストラリアGPが急遽中止になった他、インディカーシリーズの開幕戦セント・ピーターズバーグもレースは開催されなかった。さらにアメリカのトランプ大統領が欧州からの入国を一時的に停止することを発表したのに伴い、世界耐久選手権（WEC）のセブリング1000マイルの中止が決定。WRCのラリー・メキシコも最終日の競技が全てキャンセルされるなど混乱続きのモータースポーツ界となった。

　特に海外でのモータースポーツのほとんどが開催を取り止める方向で進んでいることもあり、国内のモータースポーツも今後のテストやレース開催について懸念する声も少なくない。

　しかし今回のテスト期間中の段階ではスーパーGTの各チーム首脳陣レベルにも最新の情報が入ってきていない様子で、様々な噂や憶測が飛び交うという状況だった。

　その中で聞こえてきた話を総合すると、今月末に控えている富士公式テストも無観客で実施し、開幕戦岡山の開催は延期になるのではないかという憶測が大半を占めていた。ただ、現在の情勢を踏まえて富士公式テストも中止するべきではないかという意見も聞こえてきた。

　これに対しGTアソシエイションは、岡山テスト後にサーキット側と話し合いをして最終決定するとのこと。ただ各チームの機材輸送やチケット販売などの関係もあるため、今週中には発表したいという考えを明かした。

　現段階では全て噂レベルで色々な情報が飛び交っている状態だが、ひとまずは新しい情報を待つしかないという状況だ。

　すでにスーパーフォーミュラとスーパー耐久の開幕戦は延期されることが発表され、スーパーフォーミュラに関しては3月9〜10日に予定していた公式テストも延期の状態となっている。