GRスープラ、鮮烈デビューウィンなるか? キャシディ「NSXとの差はほとんどない」
#37 KeePer TOM'S GR Supraのニック・キャシディは、今季のスーパーGT GT500クラスは現時点でNSX勢が若干優勢だと感じているが、スープラ勢も限りなく近い位置につけていると予想している。
写真:: GTA
いよいよ始まる2020年シーズンのスーパーGT。7月18日(土)、19日(日)に富士スピードウェイで行なわれる開幕戦に先駆け、6月27日(土)、28日(日)に同地で公式テストが実施された。#37 KeePer TOM'S GR Supraのニック・キャシディはNSX-GT勢の優勢を予想しながらも、スープラ勢との差はほとんどないと考えている。
今回のテストでは2日間で4セッションが行なわれたが、GT500クラスでは3セッションでNSX-GT勢がトップタイムを記録。印象的な速さを見せたが、GR Supra勢もそれに肉薄するタイムを記録した。37号車も全てのセッションでトップ10に入り、2日目午後に行なわれたセッション4では#8 ARTA NSX-GTから0.133秒差の2番手につけた。
GT500で2度目のタイトル獲得を目指すキャシディは今回のテストを振り返り、NSX-GT勢の速さを認めながらも、全体的に戦力は拮抗しているだろうと語った。
「37号車にとってはかなり良いテストになった。今年はマレーシア(セパンテスト)に行けなかったり(病欠)、岡山テストでは天候が微妙だったりして、十分なテストができていなかった。だからスープラは僕にとってまだニューマシンといった感じで、ホンダや日産と比べてどこが長所でどこが短所なのか分からない。でも間違いなく一歩前進したと思う」
「僕たちはNSXからまだ少し遅れているけど、差はほとんどないと思う」
「今年は各車が接近すると思っているから、運とウエイトレギュレーションに結果が左右されてしまうのではないかと心配している。今は全体のパフォーマンスが拮抗している。ということは優勝して40kg(のウエイトハンデ)を手にしてしまうと、次は10位に落ちてしまうかもしれない。マシンが重くても良い結果が出せるチームがあれば、大きな差をつけることになるはずだ。だから重いマシンでどれだけ頑張れるかが一番重要になると思う」
2020年シーズンのスーパーGTは新型コロナウイルス流行の影響で開催スケジュールが大幅に変更された。今季は富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎの3会場で8レースが行なわれることとなり、特に富士スピードウェイでは実に4戦が開催される。
キャシディはこれまで4シーズンGT500クラスを戦って来たが、富士での優勝経験はない。彼はこのコースとの相性をどう考えているのだろうか?
「僕はドリームレース(スーパーGT×DTM特別交流戦)で勝ってるからね!」とキャシディは言う。
「スーパーフォーミュラで初優勝したのもここだ。GTでは必ずしも相性が良いとは思わないけど、いつもここには重い状態で来ているからね。(開幕戦の)岡山で良いスタートを切って、(第2戦の)富士ではたくさんウェイトを積んでいるというのが例年の流れだ。富士でのパフォーマンスは悪くないんだけど、ここ数年はウエイトのせいで目立っていない」
今年から導入されたGRスープラの鮮烈な“デビューウィン”はあるのか? それについて尋ねられたキャシディは再びNSXの名前を出しながらも、概ね楽観的なコメントで締めくくった。
「そうなるといいね。可能性はあるけど、僕たちはNSXから少し遅れている」
「(NSX勢は)いつでも速そうで少し怖いね。でもまだプレシーズンテストが終わっただけだ。僕たちは良い進歩を遂げたし、楽観的に考えているよ」
Interviewed by Jamie Klein
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