SGT第5戦|前回の富士に続き小高がスーパーラップ。6号車ADVICSがGT300のPP
スーパーGT第5戦富士のGT300予選では、#6 ADVICS muta MC86がポールポジションを獲得した。
阪口良平 Ryohei Sakaguchi、小高一斗 Kazuto Kotaka(#6 ADVICS muta MC86)
Masahide Kamio
富士スピードウェイで行なわれたスーパーGT第5戦のGT300クラス予選では、#6 ADVICS muta MC86の小高一斗がスーパーラップを決め、8月の第2戦富士以来、自身2度目となるポールを獲得した。
好天の下、予定通り14時ちょうどに公式予選がスタート。今回もGT300のQ1はAとB、2組に分けられており、まずはA組から。計測開始1周目から2周目、そして3周目と各車自己ベストを更新しながら、勝負どころとなる4周目のアタックが始まった。
まずは#244 たかのこの湯 RC F GT3の久保凜太郎が1分37秒673をマークし、これがターゲットタイムとなる。続いてコントロールラインを通過した#2 シンティアム・アップル・ロータスの柳田真孝は、久保のタイムにわずかに及ばなかったが、次のラップには37秒345まで詰めてトップを逆転する。37秒台半ばまでをマークするドライバーも何人かいたが、#11 GAINER TANAX GT-Rの安田裕信が37秒334まで削ってトップを逆転した。
その直後、コントロールラインを通過した#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTの中山友貴は、なんと37秒の壁を破って1分36秒914をマーク。これがA組のQ1トップタイムとなった。注目されたのは100㎏の限度いっぱいとなるウェイトハンディを搭載した11号車の安田が4番手に食い込んでいたこと。その一方で#10 TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-Rの石川京侍は9番手に終わり、0.009秒差でQ1敗退と、チームメイト同士で好対照な結果となった。
8分間のインターバルをおき14時18分から始まったB組のQ1でも、勝負所は4周目だった。まずは#88 JLOC ランボルギーニ GT3の元嶋佑弥が1分37秒408をマークし、これがターゲットタイムとなる。続いてコントロールラインを通過した#18 UPGARAGE NSX GT3の小林崇志が37秒486でわずかに届かず。しかし、これに続いてコントロールラインを通過した#55 ARTA NSX GT3の大湯都史樹は1分37秒009と37秒の壁にあと少しとなる好タイムをマークしてトップを逆転した。
その後は#61 SUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝が1分37秒179、#7 Studie BMW M6の荒聖治が37秒158までタイムを削ってくるが、大湯のタイムには一歩届かず。さらに#6 ADVICS muta MC86の阪口良平もラストアタックで1分37秒058まで詰めたがこれも大湯には一歩届かず。結局、#55 ARTA NSX GT3の大湯がトップ通過を果たすことになった。またラストアタックで#4 グッドスマイル 初音ミク AMGの片岡龍也が1分37秒468をマークしてQ2進出のボーダーラインである8番手圏内へと滑り込み、18号車の小林を9番手へと弾き出すことになった。
GT500のQ1を間に挟み、14時53分から行なわれたGT300のQ2では、気温/路面温度ともに若干低下したようだったが、ドライコンディションのまま、好アタックが展開された。ここでもやはり勝負どころとなったのは計測4周目だった。まずは#2 シンティアム・アップル・ロータスの加藤寛規が1分37秒365をマークするが、これは直後にコントロールラインを通過していった#25 HOPPY Porscheの佐藤公哉が37秒344ですぐに逆転する。さらに#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTの嵯峨宏紀が37秒の壁を破って1分36秒957をマークすると、#61 SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人が36秒900、#65 LEON PYRAMID AMGの菅波冬悟が36秒803と、ターゲットタイムはどんどん削られていった。
その後、わずかに膠着があったものの、セッションも大詰めに来て#6 ADVICS muta MC86の小高一斗が1分36秒131をマークしてトップ逆転。#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTの嵯峨も36秒台前半まで詰めたが、小高はラストアタックで1分36秒090をマーク、第2戦の富士以来、自身2度目となるポールポジションを手に入れた。
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