今季2度目PPの8号車、新セットアップに手応え。野尻「福住のPPはチームに自信」
スーパーGT第5戦富士のGT500クラス予選では#8 ARTA NSX-GTがポールポジションを獲得。野尻智紀は予選後、「やるべき仕事ができた」とホッとした様子を見せ、福住仁嶺の手でポールポジションを獲得できたことはチームにとって自信になると語った。
写真:: Masahide Kamio
秋晴れに恵まれた10月3日(土)、富士スピードウェイではSUPER GTのシリーズ第5戦、たかのこのホテル FUJI GT 300km RACEが開幕。穏やかな気候に恵まれたドライコンディションに終始する中、午前中の公式練習を終えて最終チェックを済ませた各車は、午後の公式予選に臨んだ。
前回、8月にここ富士スピードウェイで開催されたシリーズ第2戦ではポールポジションを獲得。その速さをアピールしたものの、決勝では思わぬスピンで後退した#8 ARTA NSX-GTは、第3戦の鈴鹿~第4戦のもてぎと続いた連戦でも好結果を残すことができないまま、シーズン後半戦をスタートすることになった。
それが原因だったのかについては明らかにされなかったが、公式予選後に行われたポールポジション会見で野尻智樹は「今回は、クルマのセットを前回から大幅に変えて持ち込んでいたので、どんな仕上がりになっているのか、楽しみなような不安もあるような、複雑な気持で朝の公式練習に臨みました」と、大幅なセット変更を車両に施して、今回のレースウィークに持ち込んだ、と開口一番に語っている。
また野尻は「最初に福住選手に乗ってもらい、彼と交代して乗り始めた途端に、大きな手応えを感じました」と、新たなセットアップに手応えを感じたことを告白していた。
公式予選でQ1を担当した野尻は、少しだけセットを修正したマシンをドライブして2番手タイムでQ1を突破。Q2担当の福住仁嶺に繋ぐとともに、Q1で得たフィーリングを若いチームメイトに伝えている。
そのアドバイスも手伝って福住が自身初となるポールポジションを獲得したことを「福住選手にインフォメーションを送ったら、彼が素晴らしいアタックでポールポジションを獲ってくれました」と若いチームメイトを讃えるとともに、「自分としても、やるべき仕事ができたとホッとしています」と心情を吐露。
さらに「福住選手にとっては初のポールポジションとなりましたが、若い彼がこうしてポールを獲ったことで、彼自身にとってはもちろん、チームにとっても大きな自信になると思います」と続けた。
翌日の決勝に向けては「ここまで多くのポイントを稼いではいないので(たとえ連勝したとしても)燃料リストリクターを絞られることはないので」とし「明日の決勝でもやるだけのことを、キッチリとやるしかないですね」と結んだ。
一方、これが自身にとってGT500では初となるポールポジション(8月の第2戦では、彼はQ1を担当していた)を奪った福住仁嶺は「第2戦の富士ではポールポジションを獲ることができましたが、ここまでは好結果を残すことができないできたので、『ここで仕切り直しを』と思ってサーキット入りしました」と語り始めた。
そしてクルマに対しては「公式練習で乗った感じは良く、専有走行を野尻さんに走ってもらって、午後の公式予選には僅かにアジャストしたセットで臨みました。Q1を走った野尻さんのインフォメーションを聞き、それを信じて自信をもってアタックしたらポールを獲ることができました」と続けた。
今シーズンからGT500にステップアップしてきた彼にとって、トップクラスでの有観客レースはこれが初めてだったが「アタックを終えてパルクフェルメに戻り、そこからピットまでピットロードを歩いて帰ってきたんですが、スタンドのファンの人から大きな拍手が沸いて、ポールを獲ったことをより実感できました」と、今回からの有観客レースによる“違い”を実感したようだ。
また福住は翌日のレースに向けては「明日のレースでは、きっちり走って完走し、大きなポイントを持ち帰りたいと思います」と結んだ。
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