【スーパーGT】38号車ZENT、怒涛のごぼう抜きで2位! 残り2戦での勝利目指す石浦宏明「今後に繋がる結果」
スーパーGT第6戦で2位に入った38号車ZENT CERUMO GR Supraの石浦宏明は、今回の結果が今後のレースに繋がるものになったと考えている。
Yuji Tachikawa, Hiroaki Ishiura, #38 ZENT CERUMO GR Supra
Masahide Kamio
オートポリスで行なわれたスーパーGT第6戦で2位に入ったのは、38号車ZENT CERUMO GR Supraだった。予選10番手、そして決勝で5秒のペナルティストップを受けたことを考えれば、出来過ぎと言っても良い結果だろう。
38号車は立川祐路がスタートドライバーを担当し、オープニングラップに10番手から8番手にポジションアップ。38号車と同じくエンジン交換による5秒ストップペナルティが科せられていた14号車ENEOS X PRIME GR Supra、37号車KeePer TOM'S GR Supraが立て続けにピットインしたことで6番手に上がると、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraをオーバーテイクして5番手に浮上するなど、快調な走りを見せていた。
その後38号車もペナルティストップを行なったことでクラス最後尾付近まで下がるが、その後2度セーフティカーが出されたことで、ペナルティによる影響を最小限に抑えることができた。65周のレースの28周目に石浦宏明へとドライバー交代した時点で、38号車は14番手。しかしここからの追い上げが凄まじかった。
38号車石浦は1台、また1台と料理していくと、41周目には9番手、47周目には6番手と、みるみる順位を上げていった。そして53周目には、ペースが落ちた64号車Modulo NSX-GTを先頭とする4台の集団に追い付き、64号車、1号車STANLEY NSX-GT、23号車MOTUL AUTECH GT-R、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraの順にあれよあれよという間に攻略。55周目に2番手となり、そのまま2位でフィニッシュした。
今季ベストリザルトを手にした38号車。もちろんこの結果にはセーフティカーの妙や、2番手を争った39号車がトラブルを抱えていたことなど、様々な要因が絡んではいるが、隊列の最後尾から10台以上をごぼう抜きした石浦のパフォーマンスは圧巻であった。彼曰く、決勝に向けたタイヤ選択がうまくいったことが要因だという。
「前日の段階から、あえて決勝で安定して走れるタイヤを選んでいたので、そのタイヤにクルマをしっかり合わせ込めていたのが良かったと思います。(レース中は)ピックアップも起きてはいましたが、周りのチームよりは少なかったと思います」
石浦はレース後にそう語った。予選Q1でステアリングを握り10番手に終わった石浦は、決勝重視のタイヤ選択をしたとはいえQ1を通過できなかったことには悔しさがあったものの、決勝を見据えた戦いができたことには満足感を示した。
「予選で前に行こうと思ったら、別のタイヤを選ぶこともできました。ただ、オートポリスでは決勝のペースが良いと予選順位に関係なく上がっていけるという部分があるので、しっかりと決勝を見据えた戦い方ができたと思います」
チームとして2年ぶりの勝利を目指す38号車。今季はここまで難しいレースが続いてきたが、マシンのフィーリングにも手応えがあるため、この結果を弾みにして残り2戦で優勝を目指したいと石浦は結んだ。
「(今回の結果には)ハンデが軽かったことも要因にあると思います。ただ、今シーズンは徐々にクルマのフィーリングも良くなってきているので、今後に繋がる結果だと思います。今季まだ優勝できていないので、残り2戦に向けて優勝目指して頑張ります」
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