平川亮、昨年の悪夢も吹っ切りいざタイトル獲りへ「準備はうまくいっている。開幕が楽しみ」
2021年シーズンのスーパーGTに向け自信があると語る平川亮。彼は最終ラップの最終コーナーでタイトルを逃した昨年の第8戦のオンボード映像を、最近まで見ることができなかったという。
写真:: Masahide Kamio
37号車KeePer TOM'S GR Supraをドライブする平川亮。彼は昨年のスーパーGTで最も悔しい思いをしたドライバーと言っても差し支えないだろう。
平川は昨年富士スピードウェイで行なわれた最終戦で、#100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴/牧野任祐組とドライバーズタイトルを駆けてトップ争いをしていた。文字通り“勝った方がチャンピオン”という状況下で、トップで最終ラップの最終コーナーを立ち上がった37号車の平川だったが、そこで無念のガス欠。目の前でタイトルを失う形となってしまった。
同じく富士スピードウェイで行なわれた2021年の公式テストでmotorsport.comのインタビューに応えた平川は、最近になってようやく最終戦の映像を見られるようになったと明かした。
「実は、昨日ついに第8戦(最終戦)のオンボードを見たんです。それまでは見ることができませんでした」
「気持ちの面でも今は元に戻ったと思います。あのことを今シーズンに向けてのモチベーションにできると思います」
今回行なわれた富士テストでは、2日目午前のセッションでエンジントラブルによりマシンがストップし、午後のセッションを走れなかった37号車。それでも平川はマシンの速さには自信を持っており、開幕が楽しみだとコメントした。
「僕たちは最後のセッションを走れませんでした。マシンにエンジントラブルが起きて(2日目午前セッションの終盤に)止まってしまったからです」
「それでも自信はあります。この天気のおかげで(2日目)午前はウエットでのテストを行なうことができましたが、ペースは良かったです。ウエットでもドライでも調子が良さそうですが、もしかするとウエットの方が調子が良いかもしれません。準備はとてもうまくいっているので、開幕が楽しみです」
岡山国際サーキットで行なわれる開幕戦の目標は特に設定しておらず、とにかくベストを尽くしたいと語った平川。今季の強力なライバルはどのチームだと考えているかを尋ねられると、彼はこう答えた。
「サーキットによって変わってくると思います」
「鈴鹿ではホンダと日産が速そうですが、日産はここ(富士)も速そうです。岡山ではホンダが強いでしょうし、富士は僕たちが強いでしょう」
平川の言う通り、日産/ニスモ勢は今回のテストで速さを見せている。#23 MOTUL AUTECH GT-Rを駆るロニー・クインタレッリは以前、寒いコンディションではミシュランタイヤがうまく機能しないことが弱点だと語っていたが、今回のテストは一時路面温度が30℃に達するようなコンディションだったということもあってか、23号車は初日午前、そして2日目総合でトップタイムをマークした。
彼らの好調ぶりに関して、平川はこう話した。
「彼らがレースではデグラデーション(タイヤの性能劣化)に苦しんでくれればいいですけどね! とはいえ、彼らは大きく進歩したようです。12号車(#12 カルソニック IMPUL GT-R)も良さそうですしね。彼らはタイヤに関して何かを見つけたのかもしれません」
なお、先日に開幕戦岡山のエントリーリストが発表されたが、37号車は平川の今季の相方であるサッシャ・フェネストラズが欠場となり、阪口晴南が代役としてエントリーしている。
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