【スーパーGT】ライバルの追撃振り切り勝利した2号車ロータス「抜かれることはないと思っていた」と阪口良平
スーパーGT第4戦もてぎのGT300クラスを制した2号車muta Racing Lotus MCの阪口良平は、レース終盤に11号車GAINER TANAX GT-Rからの追い上げを受けた際も、抜かれることはないだろうと感じていたようだ。
写真:: Masahide Kamio
夏本番の暑さの下で行なわれたスーパーGT第4戦もてぎの決勝レースは、1号車STANLEY NSX-GTと19号車WedsSport ADVAN GR Supraがドッグファイトを展開したGT500クラス同様、GT300クラスでも文字通り“アツい”戦いが繰り広げられた。
レース前半は、ポールポジションスタートの11号車GAINER TANAX GT-Rが先頭を走り、レースを優位に進めていた。各車が軒並みルーティンのピットストップを終えた後もその状況に変化はなかったが、42周目にフルコースイエロー(FCY)が入ったことでその潮目が大きく変わる。ステイアウトを続けて首位に立っていた2号車muta Racing Lotus MCが、FCY発出の直前でピットインしたことでタイムロスを最小限に抑えることに成功。タイヤ無交換でピットアウトした2号車は11号車の前でコースに合流し、首位をキープすることができた。
2号車のスタートドライバーを務めた加藤寛規曰く、本来はその1周後にピットインする予定だったものの、火災が発生している車両があることを確認し、FCY発出の可能性があると踏んで予定より早くピットに飛び込んだとのこと。FCYボードが掲示された瞬間からピットレーン入口がクローズになってしまうため、まさにギリギリのタイミングだったようだ。
加藤に代わって2号車のステアリングを握る阪口良平は、11号車を駆る平中克幸、そして52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTを駆る吉田広樹から追い上げられることとなった。一時はトップ3台が数珠つなぎとなる場面もあったが、阪口は首位の座を譲ることなくチェッカーを受けることに成功した。
キャリア初優勝を挙げた阪口は当時の状況をこう振り返った。
「GT-Rのライトが急激に迫ってきたのですが、平中選手が追い付いた時には、トラクションで僕たちの方が勝る状態になっていました。そして僕たちのクルマはレイトブレーキングもできるので、抜かれることはないのかなと思っていましたが、500にラップダウンされる時だけ気を付けて走りました。僕にとっては1勝目なので個人的にも嬉しいです」
昨年MC86を走らせていたINGINGと、長きに渡ってロータス・エヴォーラMCを走らせてきたCars Tokai Dream28がタッグを組む形で誕生したmuta Racing INGING。車両はロータス、タイヤはブリヂストン、ドライバーは阪口と加藤のコンビと、2チームの体制がミックスされたような形で開幕を迎えたが、加藤曰くここまではその“シンクロ”がうまくいかなかったという。しかし第2戦富士からの2ヵ月のインターバルで様々なことを見直した上、ADVICSのABSにも調整を加えた結果、パフォーマンスが向上したようだ。
加藤は最後に次のように語って会見を締めくくった。
「新しいパッケージで、去年とは違う新しい可能性、手応えを感じています。しっかり1戦1戦大事に戦っていきたいです」
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