スーパーGT第4戦もてぎGT300決勝:タイミングよくFCYを利用したmuta Racing Lotus MCが優勝
2021年スーパーGT第4戦もてぎの決勝が行なわれ、2号車muta Racing Lotus MCがGT300クラスを制した。
写真:: Masahide Kamio
2021年スーパーGTシリーズ第4戦の決勝が7月18日にツインリンクもてぎにおいて行なわれ、GT300クラスは17番手スタートからピットインを遅らせた2号車muta Racing Lotus MC(加藤寛規/阪口良平)が、FCYになる直前にピットインを済ませ、タイヤ無交換作戦も功を奏し逃げ切って優勝を遂げた。
13時16分にスタートした決勝レースは、グリッド順に11号車GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)の安田、244号車たかのこの湯GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)の堤、56号車リアライズ日産自動車大学校GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)の藤波、52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)の川合、4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)の片岡、88号車JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)の元嶋がトップグループを形成して周回を重ねていった。
20周目あたりから早めのピットインでドライバー交代を行なうチームが現れてきたが、上位陣では20周目に4号車メルセデス、25周目に11号車GT-Rと244号車スープラ、26周目に56号車GT-R、28周目に52号車スープラがピットインしてタイヤ4本を交換してコースへ戻った。37周目の時点でピット作業を済ませていない2号車ロータスがトップを走行しており、2番手以下は11号車GT-R、4号車メルセデス、52号車スープラ、244号車スープラの順となった。
その頃、56号車GT-Rのオリベイラと88号車ランボルギーニの小暮が接触し、2台はピットインして順位を落とすことになった。38周目に火災を起こした車両がありこれを回収するためにFCY(フルコースイエロー。追い越し禁止で速度は80km/hに制限)となったが、この直前のタイミングで2号車ロータスがピットイン。タイヤ無交換作戦を採り、トップのままコースへ戻った。トップの2号車ロータスの阪口と11号車GT-Rの平中の差は18秒あったが、41周目にはその差は8秒4まで縮まった。
しかし42周目にはこの日二度目のFCYとなり、トップ2台の差は16.9秒に広がったが、リスタート後は11号車GT-Rが猛追を開始。48周目にその差は1秒を切った。しかし11号車GT-Rのタイヤは既に磨耗しており、さらにここへ4号車メルセデスをかわした52号車スープラの吉田が追いつき、3台によるトップ争いが展開されることに。しかし3台ともタイヤの摩耗はきつく、最後まで順位の変動はなく2号車ロータスが昨年の第2戦富士以来1年ぶりの優勝。阪口はこれが嬉しいGT初優勝となった。
「嬉しいとしか言いようがありません。新しい体制での初優勝ですし、阪口選手の初優勝に寄与できたのも嬉しいです。ピットインのタイミングは次の周だったのですが、ピットから車両火災があったからピットインの指示が出て、ピットロードに飛び込みギリギリセーフでした」と加藤は笑顔で話し、「こんなこともあるのかというレース。厳しい戦いになるかなと思っていましたが、公式練習から感触は良く、11号車に追いつかれても抜かれないかなと思いました。会見場に来れるとは思わなかったので嬉しいです」とGT初優勝の阪口は相好を崩した。
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