【スーパーGT】ポイントリーダーの14号車スープラ、サクセスウエイトは早くも70kgに到達「表彰台の手前までは行きたい」と山下健太
今季のスーパーGTをリードする14号車ENEOS X PRIME GR Supraの山下健太は、大きなサクセスウエイトを課されているため上位進出は厳しいと考えているが、それでも「表彰台の一歩手前まで行きたい」と語った。
写真:: Masahide Kamio
ここまで序盤の2戦を終えたばかりの2021年スーパーGTだが、14号車ENEOS X PRIME GR Supraの大嶋和也、山下健太組は既に35点を獲得する力強い戦いぶりでランキングトップにつけている。
14号車は開幕戦岡山で36号車au TOM'S GR Supraとの熾烈なバトルを制して優勝。第2戦富士でも、40kgのサクセスウエイトを物ともせず2位に食い込んだ。これにより、今回のもてぎ戦で14号車に課されるサクセスウエイトは70kg。GT500クラス車両はサクセスウエイトが50kgを超えた場合、燃料流量リストリクター径の調整が併用されるため、サクセスウエイト70kgの14号車は搭載ウエイトが36kgとなる一方、燃料流量が95.0kg/hから88.6kg/hまで絞られる。
燃料流量を一気に2段階絞られてしまった14号車。今回のもてぎはストップ&ゴーに近いレイアウトのため、燃料流量が減らされてパワーを失うとかなり厳しいレースを強いられることが予想される。
「70kgのサクセスウエイトは、ほぼほぼ『(好成績は)無理です』と言われているようなものです」
そう語るのは、14号車をドライブする山下。しかし山下は決して弱気になっている訳ではない。彼は決勝での現実的な目標について問われると、次のように語った。
「ポイント獲得は絶対です。表彰台はちょっと厳しいと思いますけど、その一歩手前、4位、5位には行きたいですね」
昨年2度開催されたもてぎ戦では、共にホンダ陣営が優勝。第7戦に関してはホンダNSX-GTの1-2-3-4-5フィニッシュとなった。しかし、ホンダ有利と思われていた今季の開幕戦岡山でスープラが速さを見せたことを考えると、下馬評通りにいかない可能性も十二分にある。
「走ってみないと分からないですね」と山下。
「岡山はびっくりしました。シーズン前は岡山で優勝できるとは思っていませんでした。NSX勢が速いと思っていたので、そこは良い意味で予想外でした」
「昨年のことを考えると、もてぎもNSXが速そうですし、この後もSUGO、オートポリスと、どう考えてもNSXが得意そうなコースが続きます。ただその中だったら、もてぎはまだスープラ勢でもチャンスはあるかなと思います」
「ここからどれだけ踏ん張れるかが、チャンピオンを獲れるかどうかに関わってくると思います。ここからはずっと大事なレースが続きます」
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