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2019年王者コンビ大嶋&山下がルーキーレーシングで初優勝「モリゾウさんにタイトルで恩返しを」

スーパーGT第1戦岡山で勝利を飾ったTGR TEAM ENEOS ROOKIEの大嶋和也は、オーナーであるモリゾウ(トヨタ自動車の豊田章男社長)へ恩返しをするためにも、シリーズタイトルを狙っていきたいと力強く宣言した。

大嶋和也、山下健太、高木虎之介監督(#14 ENEOS X PRIME GR Supra)

大嶋和也、山下健太、高木虎之介監督(#14 ENEOS X PRIME GR Supra)

Masahide Kamio

 2021年のスーパーGT開幕戦となった、たかのこのホテル岡山GT300kmレースに勝ち、チャンピオン奪回に向け素晴らしいスタートを切ったTGR TEAM ENEOS ROOKIEの山下健太は、レース後の優勝会見では「チームに呼んでもらって最初のレースでしたが、大嶋先輩が好い走りを見せてくれたので、クルマには間違いなく、上位で走るポテンシャルがあると実感していました。ピットインでもチームは素晴らしいピットワークで、自分をトップで送り出してくれました」と、マシンのポテンシャルに自信を持っていたことを告白したが、それと同時に「後半スティントのセーフティカー(SC)明けでは何故かペースが鈍ってしまいました。坪井選手(au TOM'S GR Supraの坪井翔)が猛チャージしてきましたが、ポジションを守ることでいっぱいいっぱいでした。少し厳しいラインをとって、彼には申し訳なかったところもありました」と同じTGR陣営で2位に入った僚友にも気遣いを見せていた。

 会見に集まった取材記者から、坪井選手とバトルしている最中はどんなことを考えていたか、と質問が飛ぶと「考える余裕もないくらい(坪井選手とは)スピード差がありました。(タイヤがもう)ズルズルしていて抜かれるのも時間の問題とも思いましたが、岡山でレース中に抜かれるのはバックマーカーのGT300車輌に追いついた時と、バックストレート・エンドのふたつの場合が多いから、そこでは決して抜かれないように必死でした」と激しいバトルを振り返った。

 一方、その山下をチームに招聘したエースの大嶋和也は「ルーキー・レーシングとして体制を変えた初年度で、こんなに早く結果が出せるとは思っていませんでした」と切り出している。そして「一番不安に思っていたのはピットストップしてのドライバー交替やガソリン補給、タイヤ交換といったピット作業でしたが、チームは完ぺきな仕事をしてくれました」と新たに組織したチームを労った。

 自身が担当した最初のスティントでは「クルマのフィーリングもよく、トップの37号車(KeePer TOM'S GR Supra)を抜くことはできませんでしたが、真後ろでピットインすれば勝機も開けると信じていました」としている。しかし後半スティントを担当した山下が苦戦したのは予想外だったようで「正直言って、生きた心地はしなかった」とも告白した。しかし、その一方で「山下選手の走りの才能や、彼がバトルに強いことは、19年にコンビを組んでチャンピオンを獲った時からよく分かっていた」とし、「山下選手で抑えられないんだったら、それはもう仕方ない」と後輩に全幅の信頼を寄せていたとも話している。

 ここで大嶋が、1週間前のスーパーフォーミュラ開幕戦を振り返り「今日のレースとは直接関係はないんですが、実は先週のレースでは自分も山下選手も成績が悪かった」と切り出すと山下も「大嶋先輩と僕は、スターティンググリッドの最後列に並んでいました。レース結果も良くなくて1週間、イライラしていたんですが……」と応え、それに対して大嶋が「1週間前のストレスは、今日のレースで発散することができました」と結び、先輩と後輩の絆の強さをアピールしていた。

 新チームのオーナーとなったモリゾウ(トヨタ自動車の豊田章男社長のライセンスネーム)さんにはどんな報告をしましたかと問われたふたり。前半のスティントを走って、後半のスティントでは山下の走りをピットのモニターで見ていた大嶋は「(トップチェッカーを受けた瞬間にモリゾウさんと)抱きあって、おめでとうと祝福してもらい、ありがとうございましたと応えました」と言い、一方後半スティントを走った山下は「ゴールしてからは、優勝者インタビュー~仮表彰~記者会見と続いていて、まだチームの誰とも会っていません」と場内を和ませた後「モータースポーツをメジャーにしよう、レース業界を盛り上げようとチームを作ってくたモリゾウさんには感謝の気持ちでいっぱいです」と言うと、大嶋はこれを受けて「恩返しするためにも、今年はぜひ、チャンピオンを獲りたい」とキッパリ。

 3週間後に迫ったシリーズ第2戦について聞かれると山下は「今回はトヨタ勢が上位を独占する格好になりましたが、その分、2戦目はサクセスウェイト(昨年までのハンディウェイト)が厳しくなります。でも、しぶとく戦ってポイントを稼ぐレースを続けたい。特に第2戦の富士はスープラに合っていると思うので、連勝を目指していきたい」と強気にコメントすると、大嶋は「自分はスーパーGTを長く戦ってきましたが、開幕戦で勝ったのはおそらく初めてです。今年は久々にENEOSさんがタイトルスポンサーに復帰してくれましたが、以前にスポンサードしてもらっていた時には好結果でお返しができていなかったので、今度はいい結果でお返ししたい」とし、さらに「本当は(GRスープラに合っている)富士で勝つために準備を進めてきていました」と内幕の話を続けた。そして「だから次の富士でも表彰台を狙い、優勝することも目標に頑張ります」と結んでいた。

 

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