【スーパーGT】流れを掴めずにいた18号車UPGARAGE、ついに今季初ポール獲得。「これが本来の力だと思いたい」と小林崇志
スーパーGT第7戦もてぎでGT300クラスのポールポジションを獲得した18号車UPGARAGE NSX GT3の小林崇志は、「これがアップガレージの本来持っている力だと思いたい」と語った。
写真:: Masahide Kamio
スーパーGT第7戦もてぎでGT300クラスのポールポジションを獲得したのは、18号車UPGARAGE NSX GT3。今季は上位に食い込めないレースが続いていた18号車だが、2019年に車両を86 MCからNSX GT3にスイッチしてからは初となるポールを手にした。
Q2で会心のアタックを見せた名取鉄平にとっても、これがスーパーGT初ポール。今季のスーパーフォーミュラ・ライツ王者がツーリングカーでも速さを証明した形だ。
名取はQ2のアタック1回目でセクター1〜3にかけて全体ベストタイムをマークしたものの、最終セクターでミスがあり1分45秒876の2番手にとどまった。しかし名取は2周連続でアタックを敢行し、1分45秒654にタイムを更新。ポイントリーダーの61号車SUBARU BRZ R&D SPORTのタイムを0.015秒上回ってみせた。
名取は予選後の記者会見で「ポールを獲る自信は100%ありましたが、1回目のアタックではビクトリーコーナーで飛び出しかけてしまいました。1分45秒4が見えていたので、自分のドライビングには後悔が残ります」と語ったが、「チーム一丸となって良い結果を残すことができました。ランキング上位に食い込めるポテンシャルはあると思っているので、小林選手、そしてチームと協力して明日は良いレースがしたいです」と決勝に向けて前向きなコメントを残した。
一方、MC 86時代の2018年からチームに在籍する小林崇志は、チームの成長を感じているといい、次のように述べた。
「今回予選で使ったタイヤは練習走行で使っていないものなので、出たとこ勝負な部分がありました。そんな中でうまくまとめられない部分もありましたが、僕はQ1を通過できました。以前はドンピシャでないとQ1を通れませんでしたが、うまく行かない中でQ2に行けたので、チームの成長を感じています」
18号車は今季、第3戦鈴鹿の決勝前ウォーミングアップでクラッシュを喫したり、第6戦オートポリスでは練習走行で電気系トラブルに見舞われるなど、週末をスムーズに進めることができないケースが多かった。しかし今回のもてぎ戦ではここまで極めて順調。小林は「これがアップガレージの本来持っている力だと思いたいです。レースでも僕たちの持っている力を100%出したいです」と力強く語った。
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