【スーパーGT】今季初入賞が初優勝となった21号車アウディ「エンジン、クルマ、タイヤ、全てが噛み合った」と川端伸太朗
スーパーGT第7戦もてぎのGT300クラスを制した21号車Hitotsuyama Audi R8 LMSの川端伸太朗は、あらゆる要素が完璧に噛み合ったことが、今季初入賞が今季初優勝となった要因だと語った。
写真:: Masahide Kamio
ツインリンクもてぎで行なわれたスーパーGT第7戦、GT300クラスを制したのは21号車Hitotsuyama Audi R8 LMS。第6戦オートポリスの31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTに続き、今季無得点だったチームによる“今季初入賞&今季初優勝”となった。
クラス5番手からスタートした21号車は、川端伸太朗が前半スティントを担当。ポールシッターの18号車UPGARAGE NSX GT3がトラブルで早々に脱落したことにより、21号車は55号車ARTA NSX GT3、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT、88号車JLOC ランボルギーニ GT3に次ぐ4番手を走行していた。
21号車は88号車がピットインした翌周、28周終了時にピットに入った。そしてリヤタイヤの2輪のみを交換する作戦が功を奏し、篠原拓朗にドライバー交代してコースに復帰すると88号車を逆転して実質的な2番手に浮上した。
その後安定してハイペースで走行を重ねた21号車の篠原は55号車もパスして首位に立ち、そのままトップチェッカーを受けた。
「予選後のタイヤを見ると、決勝のロングスティントには自信が持てるような状態でした」と記者会見で語った川端。実際に決勝の担当スティントでは「良い流れを作れた」と満足感を口にした。
そんな川端の走りを見て「僕は大丈夫かな」と心配になっていたという篠原は、55号車をパスして首位に立った後のことはあまり覚えていない様子。しかし「最高の一言に尽きます」と語り、喜びを表現した。
今季ここまでポイントを獲得できないレースが続いていた中で、今回優勝できた要因は何かと質問が飛ぶと、川端は次のように語った。
「今季も調子が良い時は多かったんです。しかし、マシンのフィーリングは良くてもエンジンの調子が悪かったり、エンジンを交換したら今後はセットアップがうまくいかなかったり、噛み合わないレースが続いていました」
「今回は『イレギュラーだけどこうするしかない』というセットアップを個人的に見出せたので、メカニックさんに金曜の夜遅くまで修正してもらいました。その結果、乗りやすいマシンになりました。エンジン、クルマ、タイヤ、全てが噛み合ったことが要因だと思います」
また富士スピードウェイで行なわれる最終戦に向けて川端は「シリーズ争いに加われなかったのは残念ですが、来年にふたりでタイトル争いに加われるよう、最終戦をしっかりと戦いたいです」と締めくくった。
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