【スーパーGT】残り3戦もガンガン行きます! 12号車カルソニック、悪い流れを断ち切る今季初勝利
スーパーGT第5戦を制した12号車カルソニック IMPUL GT-Rの平峰一貴は、チームにとって今季初、そして自身にとってGT500初の勝利を振り返り「今までのモヤモヤしたものが晴れ、悪い流れを断ち切ることができた」と語った。
写真:: Masahide Kamio
2021年スーパーGT第5戦SUGOを制したのは、12号車カルソニック IMPUL GT-Rだった。チームにとっては今季初勝利、そしてドライバーの平峰一貴と松下信治にとっては共にGT500初勝利となった。
12号車は8号車ARTA NSX-GT、16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTに次ぐ3番手からレースをスタート。前半スティントを担当した松下は、ペースの上がらない2番手の16号車(大湯)にプレッシャーをかける中で、逆に15周目の4コーナーで後ろを走る17号車Astemo NSX-GTのベルトラン・バゲットに隙を突かれ、一時4番手に後退した。しかし、20周目には17号車、21周目には16号車を攻略し、首位8号車を追いかける態勢に入った。
そして33周目にピットインし、平峰にドライバー交代して8号車の後ろでコースに復帰した12号車だったが、8号車にはピット作業違反によるペナルティの裁定が下ったため、12号車がトップに。平峰はそのまま首位を守り切り、トップでチェッカーを受けた。
12号車にとって、今季前半4戦の最上位は第3戦鈴鹿の6位。これまでレースペースに苦しんできたが、今回はタイヤ、セットアップの両面で完璧だったと松下は語る。
「今まで特にレースペースで苦戦してきましたが、今回BS(ブリヂストン)さんが非常に良いタイヤを持ってきてくれました。セットアップに関しても、ようやくここでバチっと決まったので、チームとBSさんに感謝したいです」
また松下は、今季がスーパーGTフル参戦初年度となったが、5戦目にして初勝利を挙げることとなった。ここまで苦戦していただけにその喜びもひとしおのようだ。
「僕は今年、GTで本当に苦戦していました。今回僕たちは(サクセスウエイトが)軽いということもありますけど、ひとつ言いたいのは『勝ちは勝ち』だということです」
松下はそう語る。
「こうやってたくさんスポンサーがついて、これだけ多くのお客さんが集まるレースを戦うのは僕自身久々なので、ここで勝つというのは本当に嬉しいですね」
また後半スティントを戦った平峰は、17号車が追いすがる中で「ここで抜かれてしまうとインパルの名に恥じる」と考えたという。そんな中で何とか後続とのギャップを作り、チェッカーの瞬間が迫った時は「足がムズムズしていた」というが、しっかりとトップでマシンをゴールさせた。
「優勝ってこんなに嬉しいんだなと思いました」と平峰は言う。
「これまで、僕たちはもちろん悔しかったですけど、監督が一番悔しそうだったんですよね。何とか監督に優勝をプレゼントしたいと思っていました。それに、インパルファンの皆さんも、僕たちがどれだけ苦戦していても絶対に離れることなく応援してくれました」
そして最後に平峰は、残る3レースに向けて、ファンに力強いひと言を残した。
「今回優勝できたことで、今までのモヤモヤしたものが晴れ、悪い流れを断ち切ることができました。この強さはこれからも発揮していきたいですし、チーム一丸となってガンガンいきますから、見ていてください」
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