スーパーGTが環境対応ロードマップを発表。目標は「2030年までにシリーズ全体のCO2排出量半減」、ハイブリッド化含め検討
スーパーGTは、2030年までにシリーズ全体の二酸化炭素排出量を50%削減するためのロードマップを発表した。
写真:: Masahide Kamio
スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は、スーパーGT第8戦もてぎの決勝日に行なわれた定例記者会見で、『SUPER GT Green Project 2030』と銘打った環境対応ロードマップを発表した。
2023年からのカーボンニュートラルフューエル導入を決定するなど、環境対策に向けて積極的なアクションを起こしてきたスーパーGT。今回のロードマップ発表により、シリーズの中長期的な目標と指針が明らかとなった。
スーパーGTが目指すのは、2023年までにシリーズ全体の二酸化炭素(CO2)排出量を半減させること。自動車メーカー、タイヤメーカー、エントラントならびにJAF、オーガナイザーと歩調を合わせて、シリーズ全体のカーボンニュートラル化を推進するとしている。またCO2排出量の算定方法については、JAFカーボンニュートラル分科会と提携した上で確立していくという。
具体的な施策としては、まず前述の通り2023年からカーボンニュートラルフューエルを導入する。これはバイオマスを使用した化石燃料を一切使わない燃料となる。またこの2023年は、各イベントに持ち込まれるドライタイヤのセット数も削減され、300kmレースの場合は現行の6セットから5セットに減らされる。
また2024年からはGT500クラスに新型車両が導入される予定だが、ここに向けては燃費向上技術の開発などが推進される。また2024年以降には持ち込みタイヤ数がさらに減らされ、ドライ4セット、ウエット5セットとなるようだ。
2027年からはGT500クラスの車両がさらに新しくなる予定で、ここではHEV(ハイブリッド)などの電動化技術を採用する可能性があるという。これに関しては2022年〜2023年の間に検討が進められるようだ。またこれと同時期には、水を電気分解した水素と二酸化炭素を合成して作る『eフューエル』の導入が目指されるようで、しかもこのeフューエルは国産とすることを検討しているという。
さらにサーキット内のゴミ削減や自治体との連携を通して、カーボンニュートラル化を進めていくというスーパーGT。こういった取り組みを続けることで、可能な限り長期間にわたって「音があるレース」をしていきたいとしている。
なお、第8戦もてぎの決勝レース翌日である11月7日(月)には、同サーキットでカーボンニュートラルフューエルのテストが実施される。
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