好調61号車スバルにまさかのターボトラブル。3戦連続PPの「自信あった」と山内英輝
61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝は、スーパーGT第3戦の予選Q2でトラブルに見舞われてしまったが、3戦連続のポールポジションを狙える手応えがあったという。
写真:: Masahide Kamio
鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーGT第3戦の予選では、トップタイムをマークした10号車TANAX GAINER GT-Rの再車検後失格や、それに次ぐタイムを出していた88号車Weibo Primez ランボルギーニ GT3のタイム抹消など二転三転あり、7号車Studie BMW M4がポールポジションを獲得した。しかし、本来であればその争いに加わるであろうと目されていたのが、61号車SUBARU BRZ R&D SPORTだった。
昨年のGT300クラスチャンピオンである61号車は、今季も開幕から2戦連続でポールを獲得するなど、その速さは健在。開幕戦はピットストップでのロスが響き9位、そして第2戦は3位となり、今季初優勝を目指し鈴鹿に乗り込んできた訳だ。
そんな61号車は公式練習でも1分57秒820をマークして2番手につけるなど、出だしから好調。迎えた予選Q1でも、井口卓人が1分57秒140でB組をトップ通過するなど、3戦連続ポールの快挙に向けて不足なしといった状況でQ2を迎えた。
Q2でステアリングを握ったのは山内英輝。山内はセクター1で全体ベストタイムをマークすると、セクター2でも好タイムを刻んでいたが、セクター3で失速。そのままスロー走行でピットに戻ってしまい、最終的に予選15番手に終わった。
予選後の山内は、motorsport.comに対して当時のことをこう説明した。
#61 SUBARU BRZ R&D SPORT
Photo by: Masahide Kamio
「セクター1は通常通りに走れましたが、デグナー1の立ち上がりからデグナー2にかけてパワーを失った感覚がありました」
「その時点でダメだと思ったので、(無理にアタックして)明日走れないというのも嫌でしたし、アタックしてもアタックしなくとも順位は変わらないと思ったので、アタックを中断しました」
山内曰く、突然のパワーロスの原因はターボチャージャーのホースが切れていたことによるものだという。
「フィーリングはここ3戦ずっと良く、今回も同じ手応えがあったので、僕的には(3戦連続PPの)自信がありました」と語る山内。決勝に向けては既に気持ちを切り替えている様子で、次のように述べた。
「ここからどれくらい抜いていけるかが勝負の鍵になります。ストレートが遅い僕たちにとって、この鈴鹿で抜いていけるかは不安材料ではありますが、それをやっていかないとポジションは上げられないので、諦めずに頑張るしかないと思います」
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