笹原&大湯組が結成2年目で初表彰台。タイヤがコンディションにマッチ、確かな成長を実感|スーパーGT第6戦SUGO
16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTは、難しいコンディションとなったスーパーGT第6戦SUGOで3位に入ったが、大湯都史樹は展開に味方された部分はあるとしつつも確かな進歩を感じているようだった。
写真:: Masahide Kamio
スポーツランドSUGOで行なわれたスーパーGT第6戦で3位表彰台を獲得したのは16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT。昨年に笹原右京と大湯都史樹になってからは初の表彰台獲得となった。
笹原/大湯組はこれまで予選を中心に速さを見せてきたが、決勝では苦しいレースを強いられることが多かった。前戦鈴鹿も3番グリッドから優勝争いに絡んでいたものの、タイミングの悪いセーフティカー出動により勝機を逸してしまった。
そして今回のレースでは6番グリッドからのスタートになったものの、序盤から雨が降り始めた決勝レースでは速さを発揮。スタートドライバーの大湯はフルコースイエローのタイミングでピットに入りドライタイヤからウエットタイヤに交換すると、その後は驚異的な速さを見せるミシュラン勢(23号車MOTUL AUTECH Zと3号車CRAFTSPORTS MOTUL Z)を追いかけるかのように順位を上げていき、3番手に上がった。
一時は38号車ZENT CERUMO GR Supraに逆転されたものの、路面状況の好転を見ていち早くドライタイヤに交換したことで再逆転し、3位でチェッカーを受けた。
「レース中はしんどい時間帯もありましたが、そこは気合いで(笑)。良いタイヤになってきているのは事実だと思います。こういうコンディションになるだろうという予想もしつつ持ち込んできた部分もあったので、それが機能してくれました」と語るのは大湯。コンディションとうまくマッチングしたことが表彰台獲得の要因だったようだ。
Toshiki Oyu, #16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT
Photo by: Masahide Kamio
ただ、大湯と笹原はこの結果で満足するようなドライバーではない。笹原も「思いの外ブリヂストン勢がウエットタイヤに替えた時にあまり速くなかったり、といったこともありました。パッと見良く見える状況だったと思いますが、ものすごく自信を持って良いと言える状態ではないです」と冷静だ。
また大湯もチームがパッケージを底上げする必要があるとしつつ、確かな成長も感じていると語った。
#38 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT
Photo by: Masahide Kamio
「基本的なベースの底上げは必要ではありますが、そこも少しずつ上がってきています。そんな中で展開が味方してくれて、その中で耐えられた部分、頑張れた部分があったレースだと思うので、そこは良かったです」
次戦オートポリスは、16号車が昨年悔しい思いをしたサーキット。彼らはポールポジションからスタートしながらも、ホイールの脱落というトラブルでリタイアに終わっている。
「天候も含めて、こんなに荒れないオートポリス(でのレース)はないんじゃないかという中で、良い感じの流れだったんですけどね……」と大湯は振り返る。
「(前戦)鈴鹿も優勝できそうだったのにああなってしまいました。ただチームも今までの経験で成長している部分もあるので、全員の力でなんとかしたいです。今回(の表彰台で)ウエイトも増えますが、またポールを獲れるくらいのパフォーマンスを出したいです」
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