今週末最速の1台だった? 36号車au TOM'Sの坪井翔が語る「非常にもどかしい」第6戦SUGO
スーパーGT第6戦SUGOでは初日からポテンシャルを見せていた36号車au TOM'S GR Supra。不運もあり最後尾スタートから10位に終わった今回のレースを、坪井翔は「非常にもどかしく残念」と振り返った。
写真:: Masahide Kamio
スポーツランドSUGOで行なわれたスーパーGT第6戦は、途中降り出した雨により難しいレースとなった。そんなレースを10位でフィニッシュした36号車au TOM'S GR Supraにとっては、走行初日からトップ争いができるポテンシャルを見せていただけに、もどかしさの残る週末となった。
36号車は初日午前に行なわれた公式練習で5番手タイムを記録。セッション中は好タイムを連発しており、チームとしても手応えがあったという。
しかし迎えた予選ではQ1でターボ系のトラブルが発生。一度もタイムを記録することなく終える形となってしまった。
最後尾からのスタートとなった決勝では、まず坪井翔がスタートドライバーを担当し、序盤から2台をパス。そこから雨が降り出し、多くのチームがウェットタイヤにスイッチする中、36号車はドライタイヤのままステイアウトすることを選択した。この選択は、最後尾スタートのためなんとかジャンプアップを狙いたいというチームの思惑も大いに関係していた。
「ピットに入ろうか迷いましたが、けっこう後ろの方にいたこともあり、これから(雨が)降らないという可能性に賭けました」と坪井は振り返る。
ステイアウトにより上位に顔を出していた坪井だが、期待に反して雨脚は強くなっていたためドライタイヤではコースに留まるのも厳しい状況で、ズルズルと順位を下げた。
「コースにいるのが精一杯で、GT300(クラス車両)にも抜かれるくらいでした」
「セクター3とセクター4はドライっぽかったですが、セクター1、セクター2はとにかく濡れていました。ただハイスピードコーナーのあるセクションが濡れていなかったので、まだ走ることができましたね。低速コーナーは何とか気合いで乗り切りました」
「そもそも、(ライバルと)違う戦略を採らないといけない状況にいたのが問題なんですけど……たらればですが、あのまま路面が乾いていたら僕たちにビッグチャンスが来ていたと思います」
ウエット路面をドライタイヤで走るという難しいミッションをコースオフすることなく乗り切った坪井は、30周でピットインしてウエットタイヤに替えると共にジュリアーノ・アレジにバトンタッチ。アレジは残る50周以上を粘りの走りで切り抜け9番手でフィニッシュしたが、黄旗区間追越しの違反が2件あり、合計80秒加算のペナルティを受けて10位に終わった。
展開も味方せず、ポテンシャルを活かしきれなかった36号車。坪井はやるせない思いを口にした。
「そもそも今週はトップ争いをしないといけなかったのに、あんな感じで終わってしまいました。クルマは速いのに、本当に歯車が合わなくて結果に結びつかないので、非常にもどかしいですし残念です」
「ただ(第7戦)オートポリスは(サクセスウエイトが)すごく軽い状況で臨めますし、そこで勝てばランキングも上の方に戻ってこれると思うので、1回くらいは勝って終わりたいです」
36号車の坪井とアレジは現在ランキング9番手。トップとの差は29.5ポイントとなっている。
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