SRS時代の同期、大草りきのルーキーチャンプに向け好アシスト。代役参戦の塩津佑介「自分の力は出し切れた」|スーパーGT第7戦
10号車TANAX GAINER GT-Rの塩津佑介は、富田竜一郎の代役として出場したスーパーGT第7戦を「自分の力を出し切ることができた」と総括した。
写真:: Masahide Kamio
2022年のスーパーGTも残すところあと1戦となったが、GT300クラスのタイトル争いは2020年のチャンピオンである藤波清斗、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組(56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R)が52ポイントでトップ、昨年のチャンピオンである井口卓人、山内英輝組(61号車SUBARU BRZ R&D SPORT)が49.5ポイントでランキング2番手につけているが、そこに次ぐ3番手につけているのが10号車TANAX GAINER GT-Rのルーキー、大草りき(46ポイント)だ。
大草にとって、オートポリスで行なわれた第7戦はこれまでと違う体制で臨まなければならなかった。相方を務めるベテラン、富田竜一郎がスペインのカタルニア・サーキットで行なわれるGTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦するため欠場。第3ドライバーで大草と同じルーキーの塩津佑介とふたりでレースを戦うことになったのだ。
ただ大草と塩津は、SRS(鈴鹿サーキット・レーシングスクール/現ホンダ・レーシングスクール鈴鹿)の同期生でもあり、旧知の仲。さらに塩津がシーズンを通してチームに帯同していたこと、富田がヨーロッパからアドバイスを送っていたこともあり、比較的スムーズに物事が進んだようだ。レースウィーク中も、ふたりがリラックスした表情で談笑する姿が見受けられた。
予選ではQ1を大草がトップ通過。バトンを受け取った塩津は初のQ2アタックを12番手で終えた。「思ったほどタイムが伸びなかったので、そこは課題かなと思います」と本人は振り返る。
12番グリッドから迎える決勝レース、スタートドライバーを務めたのは塩津だった。塩津はレース序盤に9番手にジャンプアップすると、そこからポジションを落とすことなく大草に交代。最終的に大草が7位でチェッカーを受け、貴重な4ポイントを加算することとなった。
開幕前テストに参加し、クラッシュを喫するというほろ苦いシーズンスタートとなった塩津は、ここまで450kmレースに第3ドライバーとしてエントリーすることはあったが、練習走行、予選、決勝とフルのレースウィークを体験するのは初めて。そして大草がタイトルに絡んでいることもあってプレッシャーもあったというが、自分の力はしっかり出し切ることができたと語る。「ある意味気持ちが良いレースになりました」と話す彼の表情は晴れやかであった。
「ランキング2位の状態で(レース出場の)バトンが回って来たので、プレッシャーもあったし緊張もしました」
「ただ富田選手もバルセロナからアドバイスをくれていて、大草選手もチームも引っ張ってくれて、なおかつ僕もこれまで帯同していたことでレースの流れは分かっていたので、あとは自分がどういう走りを見せられるかでした」
「レースもスタート前は緊張しましたが、ダンロップさんのタイヤの初動が良くスタートで何台か抜けて、途中はオーバーテイクもできたので、自分の力は出し切れたかなと思っています。まだまだ課題はあると思いますが、ある意味気持ち良く終われましたね」
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