スーパーGT、6月に予定されていたセパン戦の“延期”を発表。中東情勢の煽り受け現状開催の見通し立たず
6月に予定されていたスーパーGT第3戦セパンは、昨今の情勢などを鑑みて延期という決断がなされた。
写真:: Masahide Kamio
スーパーGTのプロモーターであるGTアソシエイション(GTA)は、マレーシア大会のプロモーター、HAROと共同で声明を発表。セパン・インターナショナル・サーキットで6月20日(土)、21日(日)に予定されていた第3戦を延期とすることをアナウンスした。
スーパーGTのマレーシア大会は、昨年12年ぶり(海外大会としては6年ぶり)に復活を果たした。マレーシアでは日本のスポーツカーやカスタムカーが人気を博しているという背景もあり、予選日・決勝日合わせて75,977人もの動員を記録。日本のクルマと文化を表現したイベントエリアにも、現地の若者や家族連れが多く詰めかけた。
スーパーGTはHAROと3年契約を交わしており、2026年大会も前年同様6月中旬にシリーズ第3戦として予定されていた。ただ、昨今の中東情勢の緊迫化によって、レース開催が難しい状況となったようだ。
写真: Masahide Kamio
中東の情勢不安は原油の価格高騰や不足を引き起こしているが、それはマレーシアも例外ではない。したがってマレーシア大会の実施に向けても、車両や機材の輸送、関係者やファンの移動といったいわゆるロジスティクス面での大幅なコスト上昇は避けられない情勢となっている。
GTAとHAROはこれら先行き不透明な情勢を鑑み、双方協議した結果、当初の予定通りに大会を実施するのは難しいと判断したという。
声明文では、“中止”ではなく“延期”との表現が用いられている。ただ、元々セパン戦の前後にはそれぞれ1ヵ月半ほどのインターバル期間が設けられていたように、レース車両や機材の海上輸送には一定の時間がかかることを考えると、2026年シーズン中に開催するのは難しいと考えるのが自然だ。したがって、2026年大会を2027年へと“延期”することで、当初2027年までだった契約期間を1年延長するということになるのでは……と考えられる。
一方で、セパン戦の代替となるレースを国内で開催するのか、それとも1戦減って全7大会のシーズンとなるのかどうかについては、現段階では明らかにされていない。そこは各チームの事情、そして日本国内でも厳しいとされる燃料事情を様々勘案しての判断となるだろう。
声明文にはまず、HARO Sportsのマネージング・パートナー、ファリザル・ハサン氏と、GTAの坂東正明代表の連名で「初めに、現在の中東情勢の影響を受けているすべての方々に、心よりお見舞い申し上げます。 平和的かつ和解的な解決がもたらされることを祈念いたします」とのコメントが寄せられており、それぞれ以下のように述べている。
HARO Sports マネージング・パートナー ファリザル・ハサン
「これはマレーシア大会2年目として私たちが思い描いていた形では決してありませんが、この困難な状況下において、GTA、チームの皆様、そしてパートナー、スポンサー、メディア、そしてファンの皆様をはじめとする全ての関係者の皆様から、多大なるご支援とご理解を賜りましたことを心より感謝申し上げます。マレーシア開催が戻ってくる時には、これまでの倍以上にエキサイティングなイベントにすることをお約束します」
GTA坂東正明代表
「大会開催に向け準備を進めていただいていたHARO Sportsならびに全てのマレーシア関係各位に感謝申し上げます。難しい決断でしたが、日本のファン、エントラント、スポンサー、メディアの皆様にもご理解を賜り感謝いたします。再びマレーシアのファンの皆様にエキサイティングなSUPER GTをお楽しみいただけるよう、引き続きHARO Sportsならびにマレーシアの皆様との協力関係を築いて参ります」
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