スーパーGT

火災から復活のシェイドGR86、多数の部品新調しピカピカマシンで仕切り直しへ。炎上は2年前“スープラの悲劇”と異なる原因か

スーパーGT第4戦富士に向けて炎上したGR86 GTを復活させたシェイドレーシング。火災が発生した原因は完全に特定するには至っていないが、2年前に2台のGRスープラが炎上した事故とは原因が異なるとみられる。

戎井健一郎

公開日時: 2025/08/01 10:00

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#20 シェイドレーシング GR86 GT

写真:: Masahide Kamio

 スーパーGT第4戦が行なわれる富士スピードウェイに、第3戦セパンを欠場したシェイドレーシングのGR86 GTが帰ってきた。彼らは5月のテストで車両が炎上する事故に見舞われ、そこから懸命な修復作業を経てカムバックに漕ぎ着けた。

 火災が発生したのは5月13日に鈴鹿サーキットで実施されたGTエントラント協会(GTE)テスト。マシンをドライブしていた平中克幸は煙が出ていることを察知し、スプーンカーブでマシンを停めて消火にあたったが、火は延焼してマシンがダメージを負ってしまった。

 車両後部の燃料タンク周りを中心に大きなダメージを負ったGR86だが、幸いフレームへのダメージは比較的軽微だった様子。車両コンストラクターであるaprでの確認、そして一部修復・交換作業(市販車フレーム部分は全交換とのこと)を行なった。

 GT300の車両火災といえば、2023年第4戦富士で2台のGRスープラが炎上したことも記憶に新しい。ほぼ“全焼”となってしまったHOPPY team TSUCHIYAは同年残りレースの出場を断念、そしてMax Racingは一部パーツの入手の見込みが立たないことなども影響して撤退に追い込まれた。

 ただシェイドレーシングは、ちょうどファクトリーでスペアパーツを増やしていこうとしていたタイミングだったこともあり、スペアを多数投入することで車両を復活させることに成功した。なおエンジンもスペアへと交換している。チームは「ほとんどクルマ1台を起こし直すというレベルでしたね」と苦労を語る。

 また前述のスープラ2台の火災は、いずれもエキゾーストパイプの先端が脱落したことで、排気熱が車体を燃やしたことに原因があると言われているが、シェイドレーシングの火災の場合エキゾーストの脱落はなかったという。チームは火災の原因について、疑わしい箇所はいくつか特定できているものの、「現時点ではハッキリとしたことは言えない」としている。

 火災から2ヵ月半、1レースの欠場のみで復活を遂げたシェイドレーシング。修復に向けたスケジュールはかなりタイトだったようだが、今回チームがファクトリーを構える富士でのレースだったことも味方したかもしれない。

 GR86 GTなどのGT300規定車両はチーム独自での開発が可能だが、シェイドレーシングは前述の通り多くのパーツを変更していることもあり、アップデートしていたが元通りになった箇所、新たにコンセプトを変えた箇所もある。そのため、今回の富士戦もチームにとってはテストのような立ち位置となりそうだ。

 修復までの舞台裏はチームのSNSでも発信されていたが、チームが懸命に修復・清掃したマシンは文字通り“ピカピカ”。チームスタッフは今回のレースを「仕切り直し」と表現したが、まさにその再出発に相応しい見た目となっている。

 ちなみに今回は土日共にスプリントレースが行なわれるフォーマットとなっており、2日(土)の2クラス混走レースは清水英志郎が、3日(日)のGT300単独レースは平中がドライブする。

 

 

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