2020年導入の新GT500車両発表。ホンダNSX-GT、FR化でClass1規則に準拠
スーパーGTを主宰するGTアソシエイションとトヨタ・ホンダ・ニッサンは、2020年から導入する新型GT500車両を鈴鹿サーキットで発表した。
写真:: Motorsport.com / Japan
スーパーGTシリーズを運営する株式会社GTアソシエイションは、来季から導入予定の新型GT500車両を、9月11日(水)に3メーカー揃って発表した。
トヨタは2020年から新たにGRスープラを投入。ニッサンはGT-RニスモGT500を引き続き使用し、ホンダはこれまでミッドシップのエンジンレイアウトだったNSX-GTをFR化することとなった。3メーカーそれぞれが異なるアプローチを採っている。
スーパーGTでは、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)と車両規定を統一化するべく、交渉を進めてきた。そして、2018年6月についにDTMとの共通技術規則”Class1”が完成。今回発表されたスーパーGTの2020年車両も、Class1規則に準拠したものとなる。
トヨタは、すでに1月の東京オートサロンでGRスープラをベースマシンにすることを発表していた。今回発表されたマシンは、より開発が進み、実戦型に近いマシンとなっている。
また、ホンダのNSX-GTはClass1規則に準拠する形で、ミッドシップからFR(フロントエンジン・リヤ駆動)へと変更された。これまでは、マシン後部から排気を行っていたが、他のメーカー同様、右ドアの下部にエキゾーストパイプが移動している。
ニッサンは、これまでと同様にGT-Rをベースとしたマシンになるが、マシン側面の空力処理など細部が変更されており、2020年に向けて開発が進められている様子がうかがえた。
スーパーGTを主宰するGTAの坂東正明代表は、今回の発表に対し、次のように語った。
「Class1規則に則った車両を発表できて、とても嬉しく思います。日本を代表する3メーカーのみなさんに心から感謝と敬意を申し上げます」
「2020年から、この車両にてGT500クラスが争われることになります。Class1規則は、GTAと(DTMを統括する)ITRが中心となって、2013年から繰り返し協議をし、コストを削減してヨーロッパ・アジアで同一の規則を作ろうという信念の下、いろいろな障害を乗り越えながら作り上げたものです」
「規則が完成し、今後はDTM車両がスーパーGTに参戦することも可能ですし、その逆も可能となります」
「ホンダさんにご協力いただきまして、クラス1規定に完全合致した車両を製作いただきました。このグローバル化の大きな一歩が、両シリーズのみならず、アジアやヨーロッパ、ひいては世界のモータースポーツの発展に寄与することは間違いないと思っております」
「GTAは、より多くの自動車メーカー様のご理解とご協力を得ながら、Class1を大切なカテゴリーに育て上げていきたいと思っております」
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