スーパーGT第2戦富士:60号車SYNTIUM LMcorsa劇的優勝。レース終盤、52号車埼玉トヨペットGBにまさかのトラブル
スーパーGTの第2戦が富士スピードウェイで行なわれ、#60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTが優勝。レースの終盤で首位を走っていた#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTがトラブルでストップするなど波乱のレースを制した。

2021年スーパーGTシリーズ第2戦の決勝が5月4日に富士スピードウェイにおいて500kmレースとして行なわれた。GT300クラスは残り8周を切ってトップを走行中の52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が突然のスローダウン。2番手争いをしていた3台の車両のうち、60号車SYNTIUM LMcorsa GR Supura GT(吉本大樹/河野駿佑)が優勝を遂げた。
14時36分にスタートが切られた決勝レースは、ポールポジションの61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の山内がトップを守り、ここに予選3番手の60号車スープラの河野、同2番手の55号車ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)の佐藤、同6番手の11号車GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)の安田、同4番手の52号車スープラの川合が続いた。
3周目にマシントラブルでコース脇に止まった車両があり、いきなりセーフティカーが出動。6周目を終えたところで再スタートすると、トップの2台、そして3〜5位の集団となりバトルが続いていった。
5番手の52号車スープラが早め24周目にピットインしたが、タイヤ無交換で隊列に戻った。30周目にスーパーGTで始めてFCY(フルコースイエロー。80km/hに制限で追い越し禁止、ピットクローズ)が運用された。このFCYは約3分間で解除となり、31周で4番手の11号車GT-Rが、34周で3番手の55号車NSX、35周でトップの61号車BRZ、39周でトップの60号車スープラが最初のピット作業を済ませた。
上位勢が1回目のピット作業を済ませた段階でトップに立ったのは、タイヤ無交換作戦を採りピット滞在時間を短くした52号車スープラの川合だった。中盤の63周目に川合は2度目のピットインを行ない、吉田に交代。73周でトップに立っていた60号車スープラ、2番手の61号車BRZ、3番手の65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅沼冬悟)が2回目のピットインを行なうと、難なく52号車スープラの吉田がトップに復帰した。この時2番手は55号車NSX、3番手にはアウトラップで61号車BRZを交わした60号車スープラがつけていた。
52号車スープラの吉田は後続に10秒近いリードを保ち順調に周回。そして82周目には、60号車スープラの河野が55号車NSXを交わし、スープラ勢の1-2状態になった。また84周目のダンロップコーナーでは、61号車BRZの山内が3番手に浮上した。
90周目にこの日3回目のFCYが宣言。残り12周を切ってリスタートとなったが、96周目に52号車スープラのペースが鈍り、97周目にマシントラブルのためにスロー走行となった。
この脇を60号車スープラ、61号車BRZ、55号車NSXが駆け抜けていった。そしてその順位のまま103周でチェッカーを受けることになった。
LM Corsaと吉本は2年ぶりの優勝で、嬉し涙を見せた河野はスーパーGTでの初表彰台が初優勝となった。開幕戦優勝の56号車リアライズ日産自動車大学校GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、最初のFCYの直前に最初のピット作業を済ませていたこともあり、予選26位から大きく順位を上げて7位でゴールした。
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