シリーズの行方を左右する1戦になるか? 第4戦タイ今週末開幕

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シリーズの行方を左右する1戦になるか? 第4戦タイ今週末開幕
執筆: 吉田知弘
2018/06/28 11:32

今週末はタイ・ブリーラムで第4戦が行われる2018スーパーGT。GT500クラス、GT300クラスチャンピオン争いの行方を左右する中盤戦に、いよいよ突入する。

 2018スーパーGTは、第3戦鈴鹿から約1ヶ月半のインターバルを経て、今週末の第4戦タイを皮切りに中盤戦に突入していく。GT500クラスもGT300クラスも、ますます目が離せない中盤戦になっていきそうだ。

【今季好調のホンダ勢、ここタイでは我慢の展開か?】

 まずはGT500クラス。序盤の3戦を振り返るとホンダNSX-GT勢の強さが目立つレースが多く、開幕戦岡山では#17 KEIHIN NSX-GT、第3戦鈴鹿では#8 ARTA NSX-GTがポール・トゥ・ウィンを飾り、ここまで2回の2位表彰台を獲得している#100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴/ジェンソン・バトンが32ポイントでドライバーズランキング首位につけている。

 今年のホンダ勢はインタークーラーの搭載位置を変更するなどして、重量配分の見直しや低重心化を図っている。その成果がここまでは確実に出ており、ライバルのレクサス勢、日産勢より優位な状態にいる。

 しかし、この第4戦タイや8月の第5戦富士500マイルレースは、気温30度を超える真夏のコンディションでの戦いが予想される。この夏場のレースに関して、ホンダの佐伯昌浩プロジェクトリーダーによると、ひとつ“懸念材料”があるようだ。

「我々の(今年の)クルマは気温が低いところで強さを発揮するものになっています。重量配分の見直しと低重心化のためにインタークーラーの搭載位置を下げました。その分、特にシーズン中盤の夏場は苦しくなると思いますが、それも覚悟の上でこの仕様にしました。開幕戦も絶対に獲らなきゃいけなかったし、シーズン序盤で出来るだけ多くのポイントを稼ぐ必要あるんです」

 ここまでの3戦をみると、ホンダ勢にとってはある程度シナリオ通りの展開でポイントを稼いでこられているが、その分#100 RAYBRIG NSX-GTをはじめホンダ勢の各チームはウエイトハンデも重い状態で夏場の2レースを迎えることになりそうだ。我慢のレースを強いられる可能性が高いが、その中でどれだけポイントを稼げるか。上位のポジションに踏みとどまることができるかによって、終盤戦への流れも大きく変わってくる。

 彼らにとっては、今回のタイに加えて第5戦富士の2レースは“今季のチャンピオン争いの行方を左右するターニングポイント”になりそうだ。

 これに対し、レクサスと日産は夏場のレースでホンダとの差を縮めたいところ。特に昨年は圧倒的な強さをみせたレクサス勢が、3戦を終えてまだ勝利がない状態だ。その分ウエイトハンデが軽いチームが多く、#1 KeePer TOM’S LC500を除いては燃料リストリクター制限を受けない50kg未満で今週末を迎える。さらにレクサス勢は、タイラウンドで4回開催されているうち3勝をマークしている。相性の良いコースで逆襲の狼煙を上げる今季1勝目がほしいところだ。

 また、日産勢も今回のタイラウンドで勝利を狙いたいところ。ランキング2位につけている#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)以外の3チームは比較的ウエイトハンデが軽い状態。#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの本山哲は2015年に優勝経験があり、昨年も#12 カルソニック IMPUL GT-Rが予選2番手につける走りをみせるなど、日産勢もコースとの相性は悪いわけではない。彼らの上位進出の可能性は十分にある。

【大混戦のGT300クラス。混戦必死】

 続いてGT300クラス。ランキングトップの#55 ARTA BMW M6 GT3を筆頭に、上位8台が10ポイント以内にひしめいている。今週末のタイも混戦模様になるのは間違いなさそうだ。

 ここ数年の流れを見ているとタイではGT3勢が強さを発揮しているが、今季はマザーシャシー、JAF-GT勢も好調。特に#25 HOPPY 86 MCをはじめタイヤ無交換作戦を行ってくる可能性もありそうだ。そこに対してGT3勢がどう対応してくるかが注目ポイントとなるだろう。

 ただ、その中でも注目なのが今季は開幕戦から速さを見せつつも、不運なトラブルなどが相次ぎポイントが稼げていない#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS。昨年は雨がらみの難しいコンディションでポールポジションを獲得。今シーズンも常に上位争いに顔を見せている。今年は不運続きでここまで1ポイントしか獲得できていないが、40~50kgのウエイトハンデを積んでいるライバルから比べると確実に有利な状態。ここで今季初勝利を決めたいところだ。

 この他にも、昨年までGT500クラスで活躍していたアンドレア・カルダレッリが#88 マネパ ランボルギーニ GT3で参戦する。88号車は開幕戦から好調で第3戦鈴鹿では4位を獲得している。そこに今季はランボルギーニのファクトリードライバーとして活動するカルダレッリが加わるということもあり、上位進出が期待される。

 一方、55号車をはじめランキング上位のチームは1ポイントでも多く稼ぎたいところ。このタイで大量得点を獲れるか否かで後半戦の流れも変わってくるだろう。

 そして、今年のタイラウンドだが、現在の天気予報によると週末は雨になる可能性が高いとのこと。昨年も天候変化がレース展開を大きく左右したが、今年も波乱含みの展開が待ち受けていそうだ。

 注目の第4戦タイは、公式予選が日本時間の6月30日(土)17時00分から、決勝は7月1日(日)17時00分から66周で争われる。

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シリーズ スーパーGT
イベント チャーン・スーパーGTレース
執筆者 吉田知弘
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