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大湯都史樹”GT500本格走行”初日にトップタイム「これまでとは違うスタイルが必要」

レッドブル無限の大湯都史樹が、スーパーGTの岡山公式テスト初日にトップタイムを記録。GT500マシン本格走行初日にいきなりトップタイムを記録したことで、周囲からの期待も高まっている。

#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT

写真:: Masahide Kamio

 国内トップカテゴリーの双璧のひとつ、何よりも世界的に注目が集まり、観客動員数では国内屈指のシリーズとなったスーパーGTには、今年もまた有望なルーキーが集まってきた。

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 トヨタと日産、そしてホンダの3メーカーがしのぎを削っているGT500クラスにはNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTの大湯都史樹とNo.12 カルソニック IMPUL GT-Rの松下信治がステップアップを果たし、有力ルーキーとして注目を集めている。先週末に岡山国際サーキットで行なわれた2021年スーパーGT公式テスト岡山では、松下もトップクラスのタイムをマークして存在をアピールしていたが、初日にトップタイムをマークした大湯の方が、アピール度が高かった。

「本音で言うと(トップタイムをマークできたのは)とても嬉しいです。ちゃんと走ったのは今日が初めてでしたから」と自身の成した偉業にも舞い上がることなく、大湯は淡々とコメントした。さらに「ダンロップタイヤは昨年から、予選で速さを見せることが多かったけれど、これで改めて、一発の速さをアピールできたと思います」と、チームが今年から装着することになったダンロップタイヤのアピールも忘れていなかった。そして「体制が変わったチームとしての初日にトップタイムをマークできたことが嬉しいです」とコメントを締め括った。

 レーシングカートからジュニアフォーミュラを経て現在のポジションに辿り着いた大湯は昨シーズン、生まれて初めての“ハコ車”を経験している。鈴木亜久里が主宰するARTAに抜擢され、ホンダNSX-GT3でGT300クラスを戦ったのだ。

 パートナー(というか指南役)はベテランの高木真一。これまでに多くのルーキーをトップクラスへと輩出してきた名伯楽だが、彼に若手を上手く育てるコツを聞いたところ「新人とは言っても(自分と)コンビを組んだ時にはもう、充分な速さを持っている。だから速さを磨くというよりもGTの難しさ、例えば2人で組んで乗るから思い通りのクルマに仕上げることはできないし、我慢して乗ることが必要な場合もある。何よりもタイヤの開発は、多分それまでには経験がなかったろうから、いい経験を積ませてあげるんです」と解説してくれた。実際に大湯は昨年、高木と組んでタイヤ開発のイロハから学んできた。だからこそ「ダンロップタイヤは昨年、ポールポジションを何回も獲って速さを見せつけたけど、レースでは厳しそうだった。だから僕たちも一緒に開発させてもらい、決勝でも速く走れるようになるといいな、と思います」というコメントが口をついたのだろう。

 その一方で、高木が言うように充分な速さを持っているのも公然の事実。昨年、デビューシーズンとなったスーパーフォーミュラですでに優勝を経験しているのだ。いや第6戦の鈴鹿で初優勝を飾る以前から、その速さはレース関係者やファンを魅了していた。スーパーフォーミュラで在籍するTCS NAKAJIMA RACINGの中嶋悟総監督は、大湯が鈴鹿で初優勝した時の優勝会見で「暴れん坊でやんちゃ坊主が、まともにやったのかな」と話し、記者から「今日は思いっきり褒めてやりますか」と問われると「いいやまだまだ。あと3〜4回分は取り返してもらうから」と相好を崩したシーンは多くの人々の印象に残っているはず。そう中嶋総監督自身が大湯の速さを認め、シーズン序盤のミスも許容しているのだ。

 そんな大湯にGT500のインプレッションを尋ねたところ「自分が思っていたよりも難しかったですね」とのこと。それは「GT500は、スーパーフォーミュラはモチロン、GT300とも全く違っていて走らせ方が独特」なのだそうだ。もっと解りやすく言ってもらうと「GT500はダウンフォースをマシンに与え続けて走らせることが必要」で、自身の走りとの相性についても「これまでの自分のドライビングスタイルとは違っているし、またそうしないと速く走れない」と言う。これは言い換えるなら、スーパーフォーミュラやGT300とは違うドライビングスタイルで接したからこそ、この日のトップタイムをマークできたということなのだろう。

 GT500マシンを本格的に走らせたのはこの日のテストが初めてというから、その先の快挙に期待は高まるばかりだ。

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