D'station藤井、開幕戦PP獲得も謙虚。今年は“手堅くいく”年に「優勝は狙ってません!」
岡山国際サーキットで行なわれているスーパーGTの開幕戦で、GT300クラスの予選ポールポジションを獲得した777号車D'station。しかし藤井誠暢は「優勝は狙ってない」とあくまで謙虚だ。
Charlie Fagg, Kazuhiro Sasaki, Tomonobu Fujii, #777 D'station Vantage GT3
写真:: Masahide Kamio
スーパーGTの2026年シーズン開幕戦岡山で、GT300クラスのポールポジションを獲得したのは#777 D'station Vantage GT3であった。ドライバーの藤井誠暢は、予選での好結果は喜びつつも、決勝ではとにかく堅実に走り、しっかりとポイントを獲得したいと語った。
777号車D'stationは、予選Q1にはA組に登場。チャーリー・ファグがステアリングを握り、トップタイムをマークしてQ2に駒を進めた。そしてそのQ2では藤井がドライブ。またしてもトップタイムをマークし、GT300クラスのポールポジションを獲得した。
予選を終えた後藤井は、ダンロップが今年とても良いタイヤを作ってくれたと、半ば興奮気味に語った。
「昨年も一昨年も、レースで調子がいい時に使っていたタイヤは、ある系統のタイヤでした。今年はそれを1年間使い続けるという、僕の硬い意志をも上回るくらいの決意があったんです」
藤井はそう語り始めた。
「でも、その意志を覆してしまうくらい、新しいタイヤにはパフォーマンスがありました。今年、ちょっと作り方の違う種類のタイヤを、実は持ち込んだんです。それを使いました」
「プラクティスで使ったタイヤは、タイヤ自体は良かったんですが、少しコンパウンドが弱いかなと思いました。それでもうひとつ持ってきたコンパウンドに変えました。それがすごく速いんじゃないかと思ったんです」
「テストで使ったこともなかったんですが、ぶっつけで予選で使ってみたら、予想通りというか計算通りにものすごくグリップしてくれました。マシンのバランスもよかったし、タイヤもよかった……ドライバーとしては、自分のドライビングに集中するだけで、思っているよりも全然良いタイムが出ちゃったという感じです」
スーパーGTは、来季からタイヤがワンメイクになることが決まっている。しかしタイヤ競争がある最後のシーズンの初戦で、ダンロップタイヤのパフォーマンスを証明できたことを喜んだ。
「タイヤコンペティション最後の年の初戦で、ダンロップさんが冬の間にしてくれた努力を……僕の強い意志を覆すほど良いタイヤを作ってもらって、その速さを証明できたので、すごく嬉しいです」
「チームワークもとても良いし、本当にみんなのおかげです。ドライバーはただ、与えられたモノを走らせるだけでいいという感じで、すごく良い思いをさせてもらいました」
藤井曰く、予選で履いたのと同じタイヤを2セット使い、決勝を走り切るのが、現時点で考えている戦略であるようだ。
ただその藤井は、「優勝しようとは全く思っていない」とも語る。とにかく、堅実に走り切り、ポイントを獲得することに集中すると断言する。
「ポールポジションを獲った時って、優勝を狙うんですよ。去年の岡山も速かったんですけど、後ろのクルマに追突されてしまった。その前は、海外のレースから帰ってきた最初のレースでしたが、トラブルがあった。2年間、(岡山では)まともにレースできていないんですよ」
「正直に言って、優勝しようとは全く思っていないです。家を出る時、今回は5位になれれば最高だと思っていました。むしろ8位でも9位でもいいです。目標は謙虚にポイント圏内でのフィニッシュ……優勝は狙っていません」
「今年は手堅くいくって決めたんで!」
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