アウディ、スーパーGTのGT500参戦に興味「規則の違いが埋まる必要はあるが……」
アウディ・スポートを率いるディーター・ガスは、スーパーGTのGT500クラスに参戦することについて大いに興味を持っていると語った。
アウディ・スポートのトップであるディーター・ガスは、もしアウディがスーパーGTに参戦するならば、スポーティング・レギュレーションの違いが埋まる必要があると考えている。
同じクラス1規定のマシンでレースが行われている日本のスーパーGT(GT500クラス)とヨーロッパのDTM(ドイツ・ツーリングカー・マスターズ)。今年は11月に富士スピードウェイで交流戦が行われ、またDTMの最終戦には3メーカーのスーパーGTマシンがゲスト参戦する予定となっている。
将来的には、より密接に交流することが目指されているが、それには障壁もいくつかある。その最も大きな部分はタイヤだ。DTMはハンコックタイヤのワンメイクであるのに対し、スーパーGTのGT500クラスはブリヂストン、ミシュラン、ヨコハマ、ダンロップのマルチメイクである。
アウディのモータースポーツ部門を率いるガス曰く、アウディのマシンでスーパーGTのGT500クラスに参戦したいとしつつも、タイヤの面など、スポーティングレギュレーションの違いが埋まる必要があると考えているようだ。
「まず最初に、今年の(日本勢と戦う)レースをとても楽しみにしている」
そうガスは語った。
「日本のインポーターからも、それ(GT500クラスに参戦すること)についてかなりの関心が寄せられている。そして私個人としても、そうしたいと思う」
「しかしもっと議論をし、予算がどうなっているか、どんな可能性があるかということを見極めなければいけない。なぜなら、依然としてまだレギュレーションにはいくつかの違いがあるからだ」
「スーパーGTに参戦するにあたっての最大の心配は、タイヤの状況がどうなるかということだ、スーパーGTではタイヤ戦争が行われている。そして、もし参戦し、そこで戦闘力を発揮するなら、タイヤに関する状況を見極める必要があるし、テストもしなければいけない。でも、DTMのレギュレーションではテストが許可されていない。そのため、我々は非常に難しい状況に立たされるだろう」
「参戦について本当に考える前に修正すべき、いくつかの未解決な問題があるのだ」
「しかし、スーパーGTには興味を持っている。パフォーマンス面が、その最大のポイントだ」
「エンジンにもいくつかの違いがある。しかしその方が修正するのは早い」
なお今年行われる特別交流戦では、スーパーGTマシンもDTMマシンも、ハンコックタイヤを履く予定である。そのため、富士スピードウェイで行われたテストでは、既にスーパーGTマシンがハンコックタイヤを履いて走行した。ガスもこの情報も耳にしていると語る。
「日本のチームが、既にハンコックタイヤでのテストを始めたということを聞いた。彼らがこのチャンスを逃すわけはないというのは明らかだ!」
「彼らは交流戦に向けて準備している。そして彼らがテストできるということを考えれば、それ(タイヤ)は我々に取って大きなアドバンテージにはならないだろう」
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