吉本大樹 「表彰台は嬉しいが、予選の悔しさもある。ハンデは重くなるが結果を残していきたい」

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吉本大樹 「表彰台は嬉しいが、予選の悔しさもある。ハンデは重くなるが結果を残していきたい」
2018/07/02 9:56

60号車LM corsaの吉本大樹 は、表彰台獲得の嬉しさと共に予選での悔しさを語り、結果を残していきたいとリリースにコメントを寄せた。【LM corsa決勝レポート】

 3年ぶりに開催時期を変更してSUPER GTシリーズの第4戦として実施されることになった「Chang SUPER GT RACE」。SYNTIUM LMcorsa RC F GT3は、6月30日(土)に行なわれた公式練習では、吉本大樹選手と宮田莉朋選手の二人が順調に計44周を走行。結果は、宮田選手がマークした1分32秒703でトップからコンマ2秒差の3番手となり、前戦からの好調さを維持していた。

 ところが、予選前にサーキットにスコールが降り、予選Q1はウエットコンディションでの争いとなる。SYNTIUM LMcorsa RC F GT3のステ アリングを握った吉本選手は、レインタイヤのグリップ不足に悩まされタイムを伸ばすことができず、結果的に18番手で予選Q1突破を逃してしまう。それでも、上位勢の2台が車両規定違反によってタイムを抹消されたことで16番手から決勝レースをスタートすることになった。

 予選日から一夜が明けてチャーン・インターナショナル・サーキットは、早朝から晴れ渡るとともに強い日差しが差し込み、正午には気温が33°Cまで上昇。前日に引き続いて、ドライバーとメカニックには厳しい戦いが予想された。

 昼前から始まったピットウォークの後には20分間のサーキットサファリが実施され、その後には20分間のウォームアップも設けられていた。SYNTIUM LMcorsa RC F GT3を駆る二人のドライバーは、この40分間の走行枠でマシンの最終 チェックを行なうとともにタイヤの路面コンディ ションのマッチングなども確認。合計で24周を周回して、ウォームアップ走行では宮田選手が1分33秒808のタイムをマークし、GT300クラスの23台中5番手の好タイムで決勝レースを迎えることとなった。

 決勝レースは予定通りの15時にローリングスタートによって幕を開けた。16番手から上位を狙うことになったSYNTIUM LMcorsa RC F GT3は、スタートドライバーとなった吉本選手が猛追をみせる。1周目に早くも3台をパスすると2周目に1台、3周目に1台とみるみるうちに順位を上げていき、10周目には11台を抜き5番手まで浮上していた。トップとの差も10秒以内で、11台をパッシングしながらも安定したラップタイムを刻むという離れ業をみせる。12周目にはさらに1台をパスして4番手にあがり、14周目にはこの時点で全体のベストラップとなる 1分33秒971をマークして、さらに上位との差を詰めていく。そして、22周目にトップ10内のマシンでは2番目に早いタイミングでピットイン。 吉本選手はスタートから猛追したもののタイヤを労った走りをしたために、チームは負荷の高い左側 2 本のみの交換でピット時間を短縮する戦略を採った。

 確実なピットワークによってタイムを削り後半のスティントを宮田選手に託した。コースに復帰したSYNTIUM LMcorsa RC F GT3は、まだほとんどのマシンがピット作業を終えていないため13番手となったが、実質はトップ3を争う状態まで順位を上げていた。残り40周近い長いスティントとなったが宮田選手は序盤から1分34秒台の安定したラップタイムを刻み、さらにタイヤマ ネージメントも行なう。徐々に先行車がピットインを終えるとともに順位は上がっていき、30周目には11番手、40周目には6番手、全車がピット作業を終えた44周目には3番手を走行。ここから表彰台を賭けた熾烈なバトルが繰り広げられる。

 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3のすぐ後ろには1秒以内の差で65号車のAMG GT3、さらに1秒以内の差で31号車のプリウスが迫ってくる。 31号車は54周目に65号車をパスするとその勢いで55周目にはSYNTIUM LMcorsa RC F GT3に襲いかかる。必死に押さえ込む宮田選手だったが、31号車のペースが優れていてパッシングを許してしまう。55周目に4番手となり表彰台圏外へと落ちてしまったが、58周目に2番手を走行していた55号車のBMW M6 GT3にトラブルが発生したために3番手へ返り咲き、61周目に見事に3位でチェッカーを受けた。

 ウエットコンディションで不運な予選となったが、決勝レースでは18番手スタートから13台をパスする大躍進でLM corsaに4年ぶりの表彰台をもたらすとともにSYNTIUM LMcorsa RC F GT3としては初のポディウムフィニッシュとなった。

飯田章監督
「最後はラッキーな部分もありましたが、3位で表彰台に登れて良いレースウィークとなりました。前半のスティントを走った吉本選手は、見事なペースで見せ場を作ってくれました。公式練習やウォームアップなどでタイヤのデータを取った結果として、ピット戦略では初めて2本交換を選択しました。上位に進出するためには、この作戦を遂行するしかないので、宮田選手にはタイヤが苦しく負担を掛けたと思います。それでも、上位勢をしっかりと押さえて結果を残してくれました。欲を言えばキリがないですが、予選でもう少し前に出ていればと思うと、残念な部分もあります」

ドライバー/吉本大樹
「3位で表彰台に登れたことは素直に嬉しいですが、予選のことを考えると悔しさもあります。もし予選でQ2に進出していれば勝てていたレースなので、そこは残念です。ただ、チームもマシンも勝てるパフォーマンスを持っていることを証明出来ました。これまで地道にマシンを開発してくれた関係者の方やチームスタッフ、エンジニアに感謝します」

「レースは、クルマのセットアップとヨコハマタイヤが持ち込んでくれたモデルが絶妙にマッチしていて、ラップタイムも摩耗的にも非常に良かったです。また、初のサーキットとタイヤ2本交換も初めてだったのに確実に後続を抑えた宮田選手の頑張りがありました。次戦からはウエイトハンデが重たくなりますが、さらに強いチームを目指して結果を残していきたいです」

ドライバー/宮田莉朋
「吉本選手が素晴らしい走りで順位を上げてくれたので、担当した後半のスティントではトップ3争いになると感じていました。相当なプレッシャーがありましたが、平均的にラップタイムを安定させるように心掛けました。また、チームとしても私も初めての2輪交換だったので、どのようなフィーリングなのか心配でしたが、最後まで65号車をしっかりと押さえ込むことができました」

「ここまでの緊迫した接近戦は初めてだったので、色々と学べて、得られるものも多かったです。結果的には、チームが目標としていた表彰台を獲得できて良かったです。次戦以降は、さらに上位を狙って優勝できればと思っています」

【LM corsa決勝レポート】

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この記事について

シリーズ スーパーGT
イベント チャーン・スーパーGTレース
ドライバー 吉本 大樹 , 宮田 莉朋
記事タイプ 速報ニュース