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スープラの勢い止め切れず、100号車の牧野「レースでの彼らは本当に強かった」

2020スーパーGT第1戦の決勝。#100 RAYBRIG NSX-GTの牧野任祐はGRスープラ勢の強さを痛感していた。

#100 RAYBRIG NSX-GT

 富士スピードウェイで行なわれた2020スーパーGT第1戦。予選まではホンダNSX-GT勢が速さを見せていたが、決勝では一転してトヨタGRスープラ勢が巻き返す展開となった。#100 RAYBRIG NSX-GTの牧野任祐は、決勝でライバルが見せた強さに驚きを隠せない様子だった。

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 予選では#37 KeePer TOM’S GR Supraにポールポジションを奪われたものの、#8 ARTA NSX-GTが2番手、#100 RAYBRIG NSX-GTが4番手と好位置につけたホンダ勢。決勝ではスタートスティントを務めた山本尚貴が一時2番手に浮上したが、レース後半になるにつれて流れが変わっていった。

 3番手で100号車のマシンを託された牧野は、37周目に導入されたセーフティカーで前方との差がなくなったのをチャンスと捉え、まずは2番手の#36 au TOM’S GR Supraの攻略に集中した。しかしレースが進むにつれて、徐々に後ろから他のGRスープラ勢に迫られる展開となってしまったという。

「36号車を追いかけていたんですが、スープラ勢はストレートが速くて(NSX-GTと比べて)時速10kmくらいは違うと思います。それで38号車、14号車に抜かれて……ベストは尽くしましたが、正直何もできませんでした。本当にキツいレースでした」

「(スープラ勢の強さには)本当に驚いています。予選の一発ではそんなに変わらないのですが、レースペースになると向こうの方が本当に強いです」

 また牧野はレース中にタイヤカスがタイヤの表面に付着してグリップ力が低下してしまう「ピックアップ」にも悩まされていたことを明かした。

「(SC解除後の)最初の5~6周は問題ありませんでしたが、その後にピックアップが始まってしまって、クルマをコントロールするのが大変でした。予選では問題がなかったのですが、決勝でグリップが落ち始めたところでピックアップが出てしまうと、どのコーナーでもコントロールするのが難しくなってしまいました」

 最終的に6番手まで後退してレースを終えた牧野。今年は変則的なスケジュールということもあり、すぐに第2戦が迫っている状況だが、GRスープラを逆転するにはレースペースの改善が必要不可欠だと語った。

「本当にキツかったです。これからレースペースを上げる必要があると思いますし、データなどもチェックする必要があります。今回はスープラが強かったですね」

「予選一発の速さは問題ないと思うので、レースペースの改善をしないといけない。チャンピオン争いのことを考えると、もっと良くしていかないといけないなと思っています」

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