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「25号車は応援してくれるみんなのクルマ……」土屋武士監督が今季“結果”にこだわる理由

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「25号車は応援してくれるみんなのクルマ……」土屋武士監督が今季“結果”にこだわる理由
執筆:
2019/04/10 3:43

#25 HOPPY 86 MCの土屋武士監督は、2019年は今まで以上に“リザルトにこだわるシーズンにしたい”と語った。

 今年もGT300クラスに参戦する#25 HOPPY 86 MCの土屋武士監督は、今までになく特別な想いを持ってシーズンを迎えようとしていた。

 2月20日、東京・六本木のライブハウスで行われたつちやエンジニアリングの2019体制発表会。そこで、チームを率いる土屋監督は集まった関係者や応援してくれる仲間たちにこのような意気込みを語った。

「今年はリザルトを取りに行きます」

 一見すると普通のコメントに聞こえるのだが、それを発したのが“土屋監督だったこと”に筆者は驚きを覚えた。

 つちやエンジニアリングは、未来を担う若い人材を育てて行くことに注力し、レースでの結果よりも自分たちの成長を重要視してスーパーGTを戦ってきた。そのため、サーキットでは常々「優勝を目指すのは当たり前のこと。それよりも“昨日の自分に負けないこと”をテーマにして日々努力する。そうすることで若い職人たちが育っていくと思います」とコメントも一貫していた。

 それだけに土屋監督が「リザルト」について強調してコメントするのは過去に例がないと言っても良いことだったのだ。

「(リザルトを取りに行くと真っ先にコメントしたのは)初めてです!」

 開幕前の公式テストで、そのコメントした真の理由を土屋監督に訊いた。

「今までは若い人たちを育てるという意味で25号車を走らせなきゃいけないというのが、僕が思い描いていたこと、やりたいことでした」

「それに対して周りのみんなが応援してくれて25号車を走らせてきたし、その軸からは絶対にブレちゃいけないと思っていました」

「今年で言うと25号車のメカニックはものすごく若返っています。しかも普段から一緒に(工場で)働いているメンバーしかいないので、ちょっと最近のレーシングチームとは違う印象ですが、非常に理想的な形ですし、やる気のある若い子たちが集まってきてくれました。そういう意味では、自分たちのやりたいこと、やるべきことは出来ていると思っています」

 昨年も、シーズン中にBoPが再調整されマザーシャシー勢は最低車重が50kgも増えるハンデを受けたが、それでも自分たちの成長のために立ち向かってきた。ただ、“リザルト”という現実も突きつけられた。

「昨年までは“昨日の自分に負けない”、“自分たちの成長”という部分に重きを置いてやってきましたが、その中で本当ならリザルトもついてこなければいけなかったんですけど、それがついてこなかった。みんなで0.001秒を削り取る作業をコツコツやってきて成長できたと思うんですけど、それが実際に結果に現れなくて……」

 土屋監督は、そう語る。

「何が一番ストレスだったかというと、応援してくれている人たちの気持ちに応えられなかったことです。やっぱり『勝ってほしい』『上の順位にいってほしい』という期待に応えられなくて、すごい歯がゆさがありました」

「でも実際には、これ以上やりようがないくらい頑張ってきたし、クルマの仕上がりに関しても、やれる限りのギリギリをやってきたつもりです」

「今までは“若い子たちのために”とカッコつけてやっていましたけど、その一方でリザルトと言う部分で応えられていないという、自分の力のなさを感じて……シーズンオフはすごく落ち込んでいました」

 このシーズンオフはかなりどん底の状態で、辞めることも考えたという土屋監督。そんな彼に手を差し伸べたのが、いつも彼を支え続け、応援してくれる仲間だった。

「体制発表会とかでもホッピーさんを筆頭にあんなに盛り上げてくれて、たくさんの仲間が集まってきてくれました。その時に改めて『25号車は自分だけのものではなくて、みんなが25号車を走らせたいと思っていて、色んな期待や想いをのせているクルマなんだな』と気づきました」

「その瞬間に、自分の肩の荷が少し降りたというか……リザルトがすごく欲しくなりました。もう、昨年のような悔しい想いをみんなにさせたくないです」

「もちろん、今年も若い子たちが成長していくための環境づくりの場というのを軸にしていきますが、みんながこのクルマを走らせてほしいという気持ちがあるのであれば、そこに対して僕も一生懸命頑張ろうと思いました」

 当初、この25号車は土屋監督が若い人材を育てるために走らせたいと思っていたマシンでありチームだったが、レースを通して様々な体験や感動を共有していくうちに、仲間たちの25号車に対する想いも強く、特別なものになっていた。

 土屋監督は、シーズン開幕を控え“みんなの想いに応えていく”ことを大きなテーマとして掲げていくと力強く語った。

「チームのみんなには、自分たちが成長していくためにより厳しくやっていきますが、今年は加えて“みんなの想いに応えていく”という部分もあります。これは新たに……強く生まれた気持ちです」

「自分が背中を押されている感じがするし、自然にそういうふうに思わさせてくれていることが、非常に恵まれているなと……本当に“ありがたい”のひと言に尽きます」

「それを強く感じさせてもらえたシーズンオフだったので、25号車を応援してくれるみんなの想いが花開くように、開幕戦から頑張りたいです」

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この記事について

シリーズ スーパーGT
執筆者 Tomohiro Yoshita