スーパーGT

王者トムス、スーパーGTはエンジニア体制を変更へ。1号車au TOM'Sは連覇の吉武エンジニアが“チーフ”昇格、代わって若手を登用

TOM'Sは昨年のスーパーGTチャンピオンである1号車au TOM'S GR Supraのエンジニア体制が変更されることを明かした。

Jamie Klein

Jamie Klein

公開日時: 2025/02/23 10:33

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Sho Tsuboi, #36 au TOM'S GR Supra

吉武エンジニア(左)と坪井

写真:: Masahide Kamio

 2024年のスーパーGTで、坪井翔と山下健太のコンビによってタイトルを獲得したau TOM'S GR Supra。今季はチーム体制が変更となり、昨年までトラックエンジニアを務めていた吉武聡エンジニアは新たな役割に就くことがチームによって明かされた。

 今季も2台体制を敷くトムスは、昨年からドライバーラインアップを継続。ディフェンディングチャンピオンとなる1号車(昨年までの36号車)に山下と坪井、37号車Deloitte TOM'S GR Supraに笹原右京とジュリアーノ・アレジを起用する。

 ただ、2020年からau TOM'Sのトラックエンジニアを務め、坪井と共にGT500での3度目のタイトルを手にした吉武氏は、今季も1号車に関わることになる一方で肩書きは“チーフエンジニア”に。後任のトラックエンジニアには、若手の伊藤大晴エンジニアがデータ/パフォーマンスエンジニアから昇格することになる。

 ここ数年、トムスのスーパーGTは小枝正樹エンジニアがチーフとして2台を統括する立場にいたが、今季は吉武氏が1号車、小枝氏が37号車に上級職として関わる“ダブルチーフ体制”になるようだ。37号車のトラックエンジニアは引き続き大立健太エンジニアが務め、データエンジニアは1号車が海宝教史エンジニア、37号車が半谷和寛エンジニアとなる。テクニカルディレクターである山田淳氏は、これらの新体制を「贅沢」なものだと表現する。

吉武エンジニア

吉武エンジニア

写真: Masahide Kamio

 また山田テクニカルディレクターはこれら一連の変更について、チームが複数のカテゴリーを掛け持ちして多忙なシーズンを送る中で、各スタッフの負担軽減を目的としたものであることを示唆している。働き方改革が叫ばれる昨今、スタッフの心身の健康を少しでも保てる体制を目指すことは重要と言えるだろう。

 また吉武エンジニアは昨年スーパーフォーミュラ・ライツで36号車の野中誠太を担当していたが、今季は4台のマシン全てを統括するような立場になるという。今季36号車に乗るエステバン・マッソンを担当するのは半谷エンジニアだ。

 3月のスーパーGT公式テストを前に、トムスは2度のテストを実施している。1月はセパンで37号車が、2月には岡山で1号車が走った。

 雪にも見舞われた岡山テストでは坪井が1分15秒904のトップタイムをマークし、他車に対して大きな差をつけたが、山田テクニカルディレクターはテストを総括してタイムから何か言うのは難しいと語った。

「セパンでは主にタイヤ選びが中心で、予定していたテストメニューをすべて完了することができました。特に新しいことを試す必要もなかったので、そういう意味では“普通の”テストメニューでした」

「岡山では雪が降ったりと少し難しいコンディションでしたが、坪井選手が出したタイムはそういうコンディション下でのタイミングの妙もあったと思います」

「いつものことですが、タイムを基に予測をするのは難しいです。他のチームが何をしているのか分かりませんし、昨年と何が変わったのかを判断するにはまだ時期尚早ですね」

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