トムス、今後のドライバー起用に頭悩ませる。フェネストラズの入国は「かなり厳しいのではないか」
TGR TEAM KeePer TOM’Sの山田淳監督は、現在サッシャ・フェネストラズの代役として37号車スープラをドライブしている阪口晴南がシーズン終了までチームに残る可能性もあると示唆している。
写真:: Masahide Kamio
スーパーGTのGT500クラスに参戦しているTGR TEAM KeePer TOM’Sは今季、レギュラー参戦予定だったサッシャ・フェネストラズがビザの問題で入国できないことから、平川亮のチームメイトとして阪口晴南を代役起用している。
阪口はこれまでGT500での経験が1戦しかなかったが、開幕戦岡山では見事ポールポジションを獲得してパドックを驚かせ、決勝でも開幕から2戦連続で表彰台を獲得した。こういった阪口のパフォーマンスはチームにとって嬉しくもあり、一方で今後のドライバー起用を考えると複雑でもあるようだ。
トムスでスーパーGT(37号車)とスーパーフォーミュラ・ライツの監督を務める山田淳は、motorsport.comに対して次のように語った。
「阪口選手は何年も前から知っていて、トムスでF3に代役で乗ってもらったことがありますから、彼のパフォーマンスはわかっていました。ただ、GT500に乗るとなると、色々と難しいところがたくさんあります」
「そんな中で(フェネストラズの代役候補となる)ドライバーがなかなかいない、他に誰がいる? と考えた時、まだ力は足りないけど、阪口選手しか選択肢はないよねということになりました。そして乗ってもらったら、活躍してくれて。逆にそれは困った話で……」
「サッシャが戻ってこれるとなった場合、今はスーパーGTでも(阪口が)タイトル争いに絡んでいるので……悩んでいます」
そう語った山田監督。ただ、フェネストラズが今季中に入国することは「かなり難しい」と考えているようだ。
阪口を最終戦まで起用するかどうかの判断はいつ頃下されるのか? そう尋ねられた山田監督は次のように語った。
「それは誰にも分かりません。とても難しい話なので。僕だけでは決められないし、トヨタ、ウチのチームオーナー含めて、現場のエンジニアとも話をしながら、慎重に決めなければいけません」
「ただ今の状況だと、サッシャが日本に来るのはかなり厳しいのではないかと思っています。でもいつの段階で入国できるかはまだ分からないので、まずは『次のレースはこれでいきましょう』ということを決めていくしかないです」
そんなフェネストラズは、スーパーフォーミュラにもKONDO RACINGから参戦予定だったが、開幕3戦は中山雄一が代役を務めている。またスーパーフォーミュラのトヨタ陣営は他にも、WEC(世界耐久選手権)参戦中の小林可夢偉(KCMG)、中嶋一貴(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S)の代役としてそれぞれ小高一斗、ジュリアーノ・アレジを起用している。
山田監督は、もしフェネストラズの入国が叶い、KONDO RACINGからスーパーフォーミュラに参戦できることになった場合には、中山がKCMGのマシンをドライブし、小高が本来参戦予定だったスーパーフォーミュラ・ライツに戻ることになるだろうとコメントしている。
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