前人未到の領域へ。スーパーGT初の4連覇&通算5度目王座を目指す坪井翔「歴史に新たな1ページを刻みたい」
スーパーGTで前人未到となる4連覇と5度目のタイトルがかかる坪井翔。新たなシーズンに向けて、またひとつ歴史に名を刻む準備ができている様子だ。
Sho Tsuboi, #36 au TOM'S GR Supra
写真:: Masahide Kamio
2026年のスーパーGT・GT500クラスは、オフシーズンの空力開発凍結、ホンダ陣営のプレリュードへのベース車変更など、比較的動きのあるシーズンとなる。しかしそれでも、チャンピオンの最有力候補は今年も36号車au TOM'S GR Supraの坪井翔、山下健太組で変わりないだろう。
昨年もシーズン3勝を挙げて、シリーズ3連覇を達成したau TOM'S。今年3月に岡山と富士で行なわれた公式テストでも共に総合トップタイムを記録するなど、極めて順調であった。
今季に向けてGRスープラは、ミラー以外はほとんど空力アップデートがされていないと言われる。そのためau TOM'Sもテストではセットアップ作業をほとんど行なわず、開幕戦のタイヤ選択に向けたコンパウンドや構造の評価テストに時間を割くことができていたようだ。
坪井は、開幕前テストはセパンテストを除いで軒並み極寒のコンディションだったものの、開幕戦に向け自信を持ったタイヤチョイスができていると語った。
「2月のテストもそうですし、路面温度が適正なところで走れたテストはほとんどなかったので迷いました」
#36 au TOM'S GR Supra
写真: Masahide Kamio
「ただ1月のセパンからテストを重ねる中で、『寒くなったらこうだろう』『暖かい時はこうだろう』といったことをしっかり判断できていたと思います。自信を持ってタイヤを持ち込めていると思いますので、そこは心配ないです」
「タイヤテストをメインにやっているのは今年に限ったことではないですしね。エアロの変更がほぼないということで、クルマ(のセットアップ)にかける分の時間をタイヤに注力できたのはひとつ良かった点だと思います」
また坪井は、日産勢、ホンダ勢が空力パッケージをアップデートしていることから、「今季は他メーカーが空力開発をして当然レベルアップしてきているので、去年の開幕戦よりは不安要素はある」と慎重な言葉も残す。ただ、テストが例年通り順調に進んだ点は確かな自信となっている。
「去年はスープラが抜きん出ていたと思いますが、今年はその差が詰まるんじゃないかと、昨年のようなアドバンテージがないんじゃないかと思います。とはいえテストは36号車としては割と順調に来れているので、自信を持って挑みたいです」
「もちろん、予選終わって蓋を開けてみないと分からない部分はあります。ただノーウエイトレースは去年も勝っていますし、今年のシーズンを占うという意味でも、ノーウエイトの開幕戦から勝てるようにしたいです」
坪井にとって今季は、前人未到の記録がかかっているシーズンだ。現在3連覇中の坪井が今季タイトルを手にすれば4連覇。かつて山野哲也がGT300の複数チームを跨いで3連覇という実例があるが、4連覇となればまさに誰も成し遂げたことがない記録だ。そして通算のGT500タイトル数も5回になり、ロニー・クインタレッリを抜いて単独トップの記録となる。
これについて坪井はこう語る。
「4連覇に関しては、僕にとってもスーパーGTで最初で最後のチャンスだと思うので、しっかり獲りたいです」
「ロニーさんを抜いて史上初の5回目(タイトル)を獲れれば、抜かれることはそうそうないと思いますので、歴史にもう1枚新たなページを刻めるように頑張ります」
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