「来年はスーパーGTにも挑戦したい!」片山義章、GT300のシート獲得狙う
2019シーズンの全日本F3選手権でランキング7位を獲得した片山義章は、今シーズンの自身の戦いを振り返るとともに、来季はスーパーフォーミュラやスーパーGTへの参戦も狙っていることを明かした。
写真:: 吉田知弘
今シーズンの全日本F3選手権で常に上位を伺う走りを見せ、シーズン中盤の岡山大会で初優勝を飾った片山義章(OIRC team YTB)は、今季の成績を足がかりに来シーズンは新しい挑戦をしたいと考えているようだ。
F3-Nを含めて参戦4年目を迎えた片山。今年はチームが2台体制になったほか、ヨーロッパの名門チームであるカーリンがメンテナンスを担当したこともあり、シーズン序盤から上位に食い込む走りを披露。特に6月に行われた岡山大会ではレース1の第6戦で2位に入ると、レース3の第8戦では念願の初優勝を獲得。チームの地元レースだったこともあり、大いに盛り上がった。
その後もさらなる活躍が期待されたが、表彰台にあと一歩及ばないレースが続き、最終的にドライバーズランキング7位で終了。しかし、彼の成長が存分に見られたシーズンだった。
「今年は練習走行まで調子が良くても、予選や決勝で急に雨が降ったりして(そこでの対応に)悩まされるようなシーズンでした。でも、僕たちにスピードがあるというのは証明されましたし、岡山大会で1勝することができました。あのレースは運良く勝てたわけではなく、実力で勝てたという感覚はあります」
「全体的にすごく悔しいことが多かったですが、結果がしっかり出せたシーズンでもあったかなと思います」
そう自身の今シーズンを振り返った片山。これで全日本F3選手権が終了し、来年から全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に生まれ変わるが、改めてこのカテゴリーは自身のドライビングの基礎を築き上げてくれた存在だったという。
「全日本F3というのは、僕のイメージとして“甲子園”みたいな感じで、プロの手前のハイレベルな戦いができるカテゴリーだと思います。トムスを筆頭にワークス級のチームとドライバーが集まって、高い壁がそびえ立っているような感じでした。どうやって彼らを倒そうかというのをずっと考えてやってきました」
「マシンもスーパーフォーミュラに近いくらいのダウンフォースがあって、テクニックの高い選手ばかりでバトルも激しかったです。僕にとってはここでドライビングの全てを学んだという感じで……ある意味“試練の場”でしたね」
そして、気になる来年以降のレース活動について片山は“ステップアップ”を真剣に考えているようだ。
「4年間F3をやってきて……もうそろそろステップアップしたいなという想いがあります。僕もF3で1勝しましたし、これを足がかりにスーパーフォーミュラにステップアップしたいなという気持ちはあります」
さらに片山はスーパーGTへの参戦にも強い興味を示しており、今年の第5戦富士で現地を訪れて各チーム関係者と話をしている姿がみられた。スーパーフォーミュラと並行してGT300クラスのシート獲得も視野に入れて動いているようだ。
「スーパーGTは今まではずっと観ているだけでしたが、やっぱり華やかな場所ですし、プロのドライバーが集まっている舞台なので、そこで自分も勝負したいなという気持ちはあります」
「レースに関してはチームルマンさんに帯同してレースを観させてもらったり、以前はサードさんでチームのお手伝いをさせていただいていたこともあったので、スーパーGT自体を現場で観る機会はよくありました」
「でも、改めて“自分が来年乗りたい”という気持ちで観るスーパーGTの現場はまた違って……各チームの動きとかやり方も見えてきて、より一層“挑戦したい”という気持ちが強くなっています。まずはGT300で腕を磨いて、将来的にはGT500にステップアップしたいなと考えています」
「走れば走る分だけ速くなると思うので、来年はひとつと言わずに、参戦できるカテゴリーは全て挑戦していきたいなと思っています」
片山義章(OIRC team YTB)
Photo by: Tomohiro Yoshita
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