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【スーパーGT】#50フェラーリ新田「身体は無事。富士で挽回したい」

流れに乗れない苦闘が続いた#50 Ferrari 488 GT3は、大クラッシュを喫し決勝リタイア。幸い、ドライバーの新田は無事だった。【INGING&Arnage Racing】

#50 Ferrari 488 GT3:都筑晶裕, 新田守男

 2017年AUTOBACS SUPER GTの初戦が岡山国際サーキットで開催された。事前の天気予報では高確率で雨予報だった今週末だが、決勝日においては日中は雨もなくドライコンディションでのレースが展開された。

 新生チームの「INGING&Arnage Racing」は速さや安定感は見せるものの、車両トラブルなど流れに乗れない苦闘が続き、決勝レースはリタイヤに終わった。

 8日(土)に行われた公式練習と予選では、マシンのトラブルによって本来のスピードが発揮できなかったFerrari 488 GT3。トラブルの原因となった交換部品が手に入らないこともあり、エンジニアとメカニックは懸命に対処を施した。修復作業は夜通しかかり、メカニックは極僅かな休息を挟み再びサーキットへ戻ってくるというハードワークをこなした。

 昨シーズンまでは決勝レース前の午前中に30分間のフリー走行枠が設けられていたが、今シーズンはフリー走行がなくなった。その代わりとして決勝前のウォームアップ走行が20分間に拡大されている。

 決勝レース前の20分間のウォームアップ走行では都筑がチェック走行を実施。走行するにはいたったが、ピークパワーの落ち込みは改善できず、本来の調子を取り戻せないままスタートを迎えることになった。

 決勝レースは予定通りの14時34分にパレードランでスタート。しかし、GT500のマシンがグリッドでストップし、パレードラン中にも他のマシンが止るアクシデントが発生。そのため、セーフティカーの先導によりレースはスタートが切られることになった。Ferrari 488 GT3のファーストスティントを務めたのは都筑晶裕で、波乱の幕開けながらも予選順位をキープしたまま無事にスタート。

 しかし、5周目にGT300クラスのマシンがホッブスコーナーでクラッシュし、再びセーフティカーがイン。この間アクセルを戻した都筑だったが、後続車両との接触が起こりグラベルへ押し出されてしまった。このコースアウト時に3台に抜かれてしまい、14番手からリスタートすることになる。

 その後はトップスピードに劣るマシンをコーナリングでカバーし後続車を抑え、30周を周回したところで予定通りにピットインを行い新田守男にバトンタッチ。ピットクルーはタイヤ無交換でFerrari 488 GT3を送り出し、まだピットインを実施していない車両もいる中で、15番手で復帰する。新田はラップタイムも1分28秒〜29秒台で安定し、チームは追い上げムードでレース終盤での順位アップを狙っていた。そんな矢先の49周目に、GT500のマシンと接触を喫しコンクリートウォールにフロントから衝突。マシンはフロントまわりが壊れてリタイヤとなった。

 開幕戦は車両トラブルもあり本来の力を発揮することができずに終わってしまったが、新体制での初戦としては様々な課題も見え、上位入賞を目指せるパッケージであるというのはチームとして実感できた。
次戦は、ゴールデンウィークの恒例となっている富士スピードウェイでの「FUJI 500km Race」。短いインターバルになるが、マシンを修復させ上位進出を狙う。

伊藤宗治監督
「事前の公式テストではFerrari 488 GT3が2017年バージョンにアップデートを受けて良い感触を掴んでいました。しかし、土曜日の公式練習でマシンにトラブルが発覚し、対応に追われることになりました。トラブルが起こった箇所の交換部品がなかったこともあり、まずは走れる状況を作るためにメカニックを含め多くの関係者が懸命に作業を行ってくれました。修復作業は決勝日のお昼まで掛かりましたが、どうにか決勝レースを戦える状態にはなりました」

「決勝レースは都筑選手が乗った最初のスティントは予定通りに進みましたが、新田選手が乗ったスティントで不慮のクラッシュが起きてしまいました。第2戦の富士スピードウェイまで時間がないですが、マシンを修復して万全の状態を作り上げたいです」

都筑晶裕選手
「公式練習からマシンに排気系のトラブルが出て厳しいレースになりました。トラブルの影響でパワーがなく最高速が伸びない状態でしたが予選ではQ1を突破でき、GT300クラスの30台の中で11位を得ることができました。決勝レースはスタートでポジションキープできたのですが、5周目のセーフティカーが入るタイミングで後続車との接触が起きグラベルに押し出されてしまい順位を落としたのが悔やまれます」

「そこからはストレートスピードが劣るなかで後続車を抑えながら周回を重ね、予定通りに30周でピットインしタイヤ無交換で新田選手に交代しました。手負いの状態でしたが後半のスティントでも戦えそうだっただけに、まずは新田選手が無事だったのが何よりですが、クラッシュは残念でした。次戦の富士スピードウェイに向けてチーム力を上げて、上位で戦える体制を整えたいと思っています」

新田守男選手
「まずは、クラッシュしてご心配をお掛けしました。身体が無事だったのは不幸中の幸いです。3月に行われた岡山国際サーキットでの公式テストでは、タイムもマシンの感触も良かったので期待を持って挑んだレースでした。しかし、皆さんも話しているようにマシンが本調子ではなく厳しい戦いとなりました。それでも予選では何とかQ2に進むことができ、決勝レースにも戦略によっては戦えるかな、と思っていました」

「決勝レースはタイヤ無交換を実行して、都筑選手から乗り変わった時点で15位前後。タイヤのタレもなく追い上げようとしていた矢先のクラッシュでした。後ろは確認していたのですが、2コーナーのアプローチでアウト側にマシンを振ったときにGT500のマシンと接触し、そのままコンクリートウォールまで飛ばされてしまいました。死角で全く見えてなかったのと、想定外のところにGT500のマシンがいたのが原因です。残念な結果と皆さんに迷惑を掛けてしまったので、次戦の富士スピードウェイで挽回したいと思っています」

【INGING&Arnage Racingプレスリリース】

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