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レースレポート

スーパーGT第6戦鈴鹿1000km決勝(GT500):38号車ZENT今季初優勝。GT-Rの開幕5連勝を阻止

真夏伝統の1戦鈴鹿1000km、#38 ZENT CERUMO RC Fが今季初優勝

#38 ZENT CERUMO RC F

Yasushi Ishihara

 台風10号の迷走で雨に見舞われた28日(日)の鈴鹿サーキット。時間が経つにつれて雨脚は強さを増し、前座レースのFIA F4は篠突く雨の中で行われた。しかし、午後12時半のスーパーGT鈴鹿1000kmのスタート時間が近づくと雨脚は軽くなり、スタート時点では雨は上がった。路面も走行ラインは乾いてきて、ほとんどのクルマがスリックタイヤでスタートした。

 スタートからレースをリードしたのは、ポールポジションから飛び出した#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT。2番手に#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rが付け、#12 カルソニック IMPUL GT-Rが続く。今年のレースはGT-Rの強さが光るが、今季初めてポールポジションを獲得したNSX コンセプト-GTに迫るのもやはりGT-R勢のはずだった。しかし、伏兵がいた。

 スタートから30分を過ぎる頃、#38 ZENT CERUMO RC Fがジワジワと追い上げ、#12 カルソニック IMPUL GT-Rを抜き去って3位浮上。2番手の#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rにも迫ってきたのだ。#38 ZENT CERUMO RC Fを駆るのは立川祐路。立川はリズムに乗った走りで#12 カルソニック IMPUL GT-Rの前に出ると、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTとの差も詰め、22周目のシケイン入り口でついにトップに躍り出た。

 #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTを脅かしたのは#38 ZENT CERUMO RC Fだけではない。36周目、#36 au TOM'S RC Fも#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTを抜いて2位にあがるが、ピットインの度に順位は変わり、#12 カルソニック IMPUL GT-R、#6 WAKO'S 4CR RC Fが入れ替わるように#38 ZENT CERUMO RC Fを追いかけた。しかし、#12 カルソニック IMPUL GT-Rは60周目の走行中に火災に見舞われリタイア。富士に続く2連勝はならなかった。

 #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTがレースを終えたのは81周目。実は彼らは第2スティントから水温の上昇に悩まされ、ペースが思うように上がらなかった。レクサス勢に追い上げられた理由はそこにあったのだ。81周目、ついに水温が限界を迎え、ガレージに持ち込まれてリタイア。今季の初勝利を狙ったNSXの夢は潰えた。

 レースは、時折襲ってくる雨でスピン、コースアウトするクルマが出る中、次第に形勢が固まってきて、#38 ZENT CERUMO RC Fのトップはほぼ揺るぎないものになった。しかし、2位以下は頻繁に顔ぶれが変わり、#6 WAKO'S 4CR RC F、#1 MOTUL AUTECH GT-Rなどがその座を狙った。しかし、100周を過ぎた頃から#36 au TOM'S RC Fが2位に付け、2台のレクサスによるトップ争いが最後まで続いた。

 終盤、ピットインのタイミングで#36 au TOM'S RC Fが#38 ZENT CERUMO RC Fからついにリードを奪う。しかし128周目、コースは何度目かの雨で濡れ、コースアウトしたクルマのために黄旗が振られていたスプーンカーブで#38 ZENT CERUMO RC Fが#36 au TOM'S RC Fを抜き去ったのだ。明らかに黄旗追い越しでペナルティが科せられると思いきや、審査員会の下した判定はセーフ! 公式な理由は提示されなかったが、縁石に乗ってペースダウンした#36 au TOM'S RC Fを仕方なく抜いたと判断されたためと思われる。

 結局#38 ZENT CERUMO RC Fはそのままレースは1000km/173周を走り切り優勝。1秒242遅れで#36 au TOM'S RC Fが2位、3位に#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rが入り、#6 WAKO'S 4CR RC F、#19 WedsSport ADVAN RC Fまでがトップと同一周回を走破した。

 レクサス勢でただ1台リタイアしたのは#37 KeePer TOM'S RC F。理由はギヤボックスのトラブルである。

 さらに最終ラップにもドラマがあった。終盤猛烈な追い上げを見せて4位を走っていた#1 MOTUL AUTECH GT-Rが、裏ストレートで突然スローダウン。上位入賞を棒に振った。なお、NSX勢の最高位は#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの7位だった。

■スーパーGT第6戦鈴鹿1000km決勝結果(GT500)
1. #38 ZENT CERUMO RC F/173Laps
2. #36 au TOM'S RC F/+1''242
3. #46 S Road CRAFTSPORTS GT-R/+1'15''104
4. #6 WAKO'S 4CR RC F/+1'31''514
5. #19 WedsSport ADVAN RC F/+1'48''254
6. #1 MOTUL AUTECH GT-R/+1Lap
7. #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT/+1Lap
8. #39 DENSO KOBELCO SARD RC F/+1Lap
9. #8 ARTA NSX CONCEPT-GT/+2Laps
10. #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT/+2Laps
11. #64 Epson NSX CONCEPT-GT/+2Laps
12. #24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R/+4Laps
-. #37 KeePer TOM'S RC F/+81Laps
-. #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT/+93Laps
-. #12 カルソニック IMPUL GT-R/+114Laps

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