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スーパーGT第7戦タイ決勝(GT500):タイヤバーストを乗り切った19号車が初優勝!

シリーズ唯一の海外戦は、タイヤバーストに見舞われながらも、#19 WedsSport ADVAN RC Fがポールから優勝を飾った。

#19 WedsSport ADVAN RC F

Masahide Kamio

 スーパーGT第7戦は唯一の海外開催となるタイラウンド。タイのブリーラムにある、チャーン・インターナショナル・サーキットで行われた。スタート時の現地の気温は35℃、路面温度は44℃となった。

 ポールポジションからスタートした関口雄飛が乗る#19 WedsSport ADVAN RC Fがスタートを決めた一方、本山哲が乗る#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rが遅れ、6番手までポジションを落とした。

 オープニングラップ、大きな順位変動は少ないが、ポイントリーダーの#1 MOTUL AUTECH GT-Rは12番手とポジションをふたつ上げた。#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは5番手に上がり、ひとつ順位を回復する。

 4周目、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは7番手まで順位を下げ、さらに後ろから#6 WAKO’S 4CR RC Fの大嶋和也に追われる形。46号車のペースが上がらない。

 7周目、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは早々にピットイン。エンジン交換による5秒ペナルティをここで消化した。

 8周目、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが乗る#12 カルソニック IMPUL GT-Rが武藤英紀が乗る#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTの前に立ち、2番手に浮上。武藤はGT300クラスのマシンに詰まってしまい、ホームストレートに向けた加速が鈍ってしまったようだ。

 9周目、本山はついに大嶋にかわされ、#6 WAKO’S 4CR RC Fが7番手、#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rが8番手となった。100kgのウェイトハンデを負う#1 MOTUL AUTECH GT-Rは、ロニー・クインタレッリのドライブで10番手となっている。

 11周目、トップの#19 WedsSport ADVAN RC Fは2番手#12 カルソニック IMPUL GT-Rにおよそ4秒差をつけた。快調に飛ばす関口は、2番手以下に対してギャップを築き上げていく。

 ランキング上、追いかける立場の#38 ZENT CERUMO RC Fは12番手。#1 MOTUL AUTECH GT-Rも11番手にポジションを下げ、ともにポイント圏外のレースとなっている。

 19周目、トップの#19 WedsSport ADVAN RC Fは、2番手#12 カルソニック IMPUL GT-Rに8秒のギャップを作った。

 20周目、#6 WAKO’S 4CR RC Fは、6番手の#64 Epson NSX CONCEPT-GTの背後につけた。

 23周目には、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTが#37 KeePer TOM'S RC Fに追いつかれ、3番手争いが激化する。

 GT500で最初にルーティーンのピットインを行った#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは、タイヤ無交換でピットアウト。3番手争いを繰り広げる#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTの前でコースに復帰した。抜かれたくない24号車だが、15号車と37号車に続々とオーバーテイクを許してしまう。しかし、37号車は24号車を接触しながら抜いたため、ドライブスルーペナルティが科されてしまった。

 27周目、アクシデントが発生する。5番手#8 ARTA NSX CONCEPT-GTに追いついた#64 Epson NSX CONCEPT-GT。最終コーナーでバトルした2台に巻き込まれ、GT300クラスのトップを走る#0 GAINER TANAX GT-Rが、失速した8号車に追突してしまったのだ。この隙をついて、64号車の背後にいた#6 WAKO’S 4CR RC Fが5番手まで一気にポジションを上げた。

 31周目、3番手を争っていた#37 KeePer TOM'S RC Fがピットイン。タイヤを交換しピットアウトした。#36 au TOM'S RC Fもピットインを行っている。

 32周目、トップを走る#19 WedsSport ADVAN RC Fにトラブル発生。左リヤタイヤがバーストしてしまったが、幸いそこはピットの入り口に近く、マシンを揺らしながら、そのままピットインすることができた。ボディワークにも破損は見られず、無事にピットアウト。最小のロスタイムでトラブルを切り抜けた。そして国本雄資に残りのレースが託された。

 35周終了時点、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTがピットイン。GT500クラスでのデビューレースとなる、牧野任祐にドライバーを交代した。

 ピットインをせずにプッシュしていた#12 カルソニック IMPUL GT-Rは、37周終了時点でピットインしたが、新しいタイヤでプッシュしていた#19 WedsSport ADVAN RC Fの後ろでコースに復帰し、トップ浮上とはならなかった。

 41周目、タイヤ無交換で走り続ける#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rを#1 MOTUL AUTECH GT-Rが捕らえ、9番手。100kgのウェイトハンデを抱えながら、驚異の走りでポイント圏内の走行だ。

 46周目、7番手を走る#38 ZENT CERUMO RC Fに、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが接近。コーナーでアウトから並びかけた17号車は芝にタイヤを落としながらも、スロットルを全く緩めず、オーバーテイクを成功させた。

 #24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rは、#1 MOTUL AUTECH GT-Rからポジションを取り返していたものの、47周目にタイヤがバースト。#19 WedsSport ADVAN RC Fと同じ、左リヤタイヤだ。24号車はなんとかピットにたどり着き、コースに復帰した。

 トップを追う#12 カルソニック IMPUL GT-Rにドライブスルーペナルティが科された。燃料補給中に、ピット作業違反があったためだ。

 4番手#39 DENSO KOBELCO SARD RC Fと、#6 WAKO’S 4CR RC Fが数ラップに渡ってバトルを繰り広げていたが、51周目に39号車が最終コーナーでオーバーラン、6号車が前となった。

 52周目に#12 カルソニック IMPUL GT-Rはペナルティを消化。2番手から6番手までポジションを下げてしまった。

 55周目、ハンデが重い9番手の#1 MOTUL AUTECH GT-Rに、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTが追いついた。すぐ後ろにはランキング2位の#38 ZENT CERUMO RC Fがつける。ポイントをめぐる激しい争いの中で、#1 MOTUL AUTECH GT-RがGT300クラスの#18 UPGARAGE BANDOH 86と接触。1号車がスピンしてしまったところに、GT300の#60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3と#38 ZENT CERUMO RC Fが突っ込んでしまった。

 #8 ARTA NSX CONCEPT-GTはなんとか巻き込まれずに済んだが、1号車と38号車は大破。マシンをガレージに入れてしまった。両者ともにリタイアだ。

 レースは残り6周となったが、4番手争いは4台のマシンの接近戦。#39 DENSO KOBELCO SARD RC Fはペースが上がらず、#64 Epson NSX CONCEPT-GT、#12 カルソニック IMPUL GT-Rに続々と抜かれた。最終コーナーで、GT300に詰まった64号車は加速が鈍り、12号車がこの集団の前に出た。

 牧野が乗る#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTは、終盤1周1秒以上速いペースでトップの#19 WedsSport ADVAN RC Fを追いかけるも、届かず。

 トップでチェッカーを受けたのは#19 WedsSport ADVAN RC F。タイヤバーストに見舞われながらも、幸運もあって大きなダメージにはならず、見事なレースでポールトゥウィンを飾った。チームはGT500クラス、嬉しい初優勝となった。

 2位は#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT。牧野はファイナルラップにファステストラップを記録するなど、これがこのクラス初レースとは思えない走りで輝いた。

 3位は#6 WAKO’S 4CR RC F。混乱をうまく切り抜け、予選6番手から表彰台まで順位を上げた。

 ポイントランキングのトップ2、#1 MOTUL AUTECH GT-Rと#38 ZENT CERUMO RC Fがリタイアに終わったため、ランキング2位に#6 WAKO’S 4CR RC Fが浮上。トップの1号車に10ポイント差となっている。

 

GT500クラスの表彰台
GT500クラスの表彰台

Photo by: Masahide Kamio

スーパーGT第7戦タイ 決勝暫定結果(GT500クラス)

1. #19 WedsSport ADVAN RC F/66laps

2. #15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT/+2"917

3. #6 WAKO’S 4CR RC F/+17"583

4. #12 カルソニック IMPUL GT-R/+24"166

5. #64 Epson NSX CONCEPT-GT/+26"506

6. #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT/+26"703

7. #39 DENSO KOBELCO SARD RC F/+35"763

8. #8 ARTA NSX CONCEPT-GT/+42"193

9. #36 au TOM'S RC F/+42"872

10. #37 KeePer TOM'S RC F/+45"064

11. #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT/+45"182

12. #46 S Road CRAFTSPORTS GT-R/+1laps

13. #24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R/+2laps

14. #1 MOTUL AUTECH GT-R/+10laps

15. #38 ZENT CERUMO RC F/+10laps

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