アクセル全開! ド派手な白煙上げるマシンのコクピットはなんと無人? 豪スーパーカー王者が見せた離れ業
オーストラリアのスーパーカー選手権でタイトルを獲得したシェーン・ヴァン・ギスバーゲンは、最終戦でチェッカーを受けた後に“無人バーンアウト”を披露したが、その裏側についてチームマネージャーが語った。
写真:: Edge Photographics
12月3日、4日にオーストラリアのアデレードで行なわれたスーパーカー選手権最終戦。2022年のシリーズチャンピオンに輝き連覇を達成したシェーン・ヴァン・ギスバーゲンは、自らの王座獲得をド派手に祝った。
ドライブスルーを受けたこともあり最終戦は7位と厳しい結果に終わったギスバーゲンだったが、彼はフィニッシュ後、ホームストレート上に設置されたチャンピオントロフィーの周りをドーナツターン。そしてピットウォールに対して垂直かつ前向きにマシンを止めると彼はマシンから降りたが、その後もリヤタイヤはウォールに向かって空転を続けており、“無人バーンアウト”状態となっていた。
ギスバーゲンはレース後、この“無人バーンアウト”をどのようにして行なったかについて説明しなかったが、所属するトリプルエイトのチームマネージャー、マーク・ダットンがその一部始終を語った。曰く、ギスバーゲンが煙を吐くホールデン『コモドール』から降りた時にシューズを片方履いていなかったのがその答えだという。
「彼がやったことは映像を見れば分かると思う。彼は片方ブーツを履いていなかったんだ」とダットンは言う。
「彼はブーツを脱いで、そこ(スロットルペダル)にはめ込んだんだ。彼は自分のナンバーワンメカニックとそれを計画していて、実行に移したんだ」
「彼らはブーツを差し込んでスロットルのパーセンテージを確認し、うまく行くかどうかを確認していた」
「我々とブリーフィングでそういう話をした訳ではない。彼はこういうのが好きで、常に限界まで挑戦し、楽しんでいるんだ」
このようなド派手な祝福の仕方について尋ねられたギスバーゲンは、2005年にチャンピオンを獲得したラッセル・インガルからインスピレーションを受けたと明かした。インガルは最終戦フィリップアイランドのレース後にバーンアウトを披露し、その最中に顔を外に出していたことで知られる。
またギスバーゲンは、無人バーンアウトを事前に計画していたことを否定。ただ、トロフィーをコース上に出すことはスーパーカーTVと話し合っていたと語った。
「インガルがやっていたターンを超える何かがしたかった」とギスバーゲン。
「彼のターンは史上最高だった。それに匹敵するものになっていればいいなと思う。まだ(自分のパフォーマンスを映像で)見ていないんだ」
「何か特別なことをした訳ではない。マシンはいつも通りだった」
「僕は何をしたらいいか、友人たちに聞いた。繰り返しにはなるけど、僕はインガルを超えたかった。僕はあまり器用ではないので、マシンから顔を出したりはできないけど、何かやってみたかったんだ」
「トロフィーの周りのぐるぐる回るように言われたけど、ぶつけてしまいそうだったから実はあまりやりたくはなかった。でもぶつかった方がテレビ的には良いから、彼ら(スーパーカーTV)としてはやって欲しかったんだろうね」
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