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”フェラーリの”アレジ、92年セナを彷彿とさせるディフェンスで奮闘も追突に泣く……モナコ・ヒストリックGP

ジャン・アレジはフェラーリ312B3を駆ってモナコ・ヒストリックGPに出走しレースの大半をリードしたが、残り3周というところでクラッシュし、リタイアに終わった。

”フェラーリの”アレジ、92年セナを彷彿とさせるディフェンスで奮闘も追突に泣く……モナコ・ヒストリックGP

 フェラーリやベネトンなどで活躍し、1995年のF1カナダGPで優勝したジャン・アレジは、フェラーリ312B3を駆ってモナコ・ヒストリックGPに挑んだ。しかし残り3周というところでマルコ・ヴェルナーが駆るロータス77に接触され、ウォールにクラッシュ。リタイアに終わった。

 今年のモナコ・ヒストリックGPは、新型コロナウイルスの影響による渡航制限のため、規模を縮小して行なわれた。それでも全16台のヒストリックF1マシンがグリッドに並んだ。

 アレジは予選で2番手となり、スタートでも好加速を見せて先頭に立った。

 予選でアレジに2秒近い差をつけてポールポジションを獲得した、ル・マン24時間で3年連続総合優勝(2005〜2007年)の記録を持つヴェルナーは、レースペースでもアレジに勝っており、プレッシャーをかけ続けた。アレジとヴェルナーのバトルは、あたかも1992年のF1モナコGP終盤、アイルトン・セナ(マクラーレン・ホンダ)とナイジェル・マンセル(ウイリアムズ・ルノー)の間で演じられた伝説的なバトルのようだった。

 ヴェルナーはバリアからギリギリのところを通り、アレジのフェラーリのリヤに追突しそうになりながら、プレッシャーをかけていく。しかし残り3周というところで、ヴェルナーはアレジのマシンに接触。アレジはメインストレートのピット側のバリアにクラッシュしてしまい、レースをリタイアすることになった。

 その後、ピエロ・ロッティーニがドライブするサーティースTS19もカジノ・スクエアとミラボーの間でクラッシュ。レースは最終ラップで赤旗となった。

 ウェルナーがこの時点では先頭だったが、彼にはアレジとのクラッシュの責任が問われ、ドライブスルーのペナルティ(実際には25秒加算)が科され、3位に後退。マクラーレンM26を走らせたマイケル・リオンズが優勝、2位にはマーチ761を駆ったジュリアン・アンドロワーが繰り上がった。

 アレジはレースを完走できなかったものの、パドックに戻った彼にはファンから歓声と拍手喝采が送られたという。そしてアレジ自身も「また来年戻ってくる」と語った。ファイターの魂に、再び火が灯ったようだ。

 この日はアレジの息子、ジュリアーノも日本のスーパーフォーミュラにデビュー。初戦ながら印象的な活躍を見せた。その走りに、父も後押しを受けたのかもしれない。

 なお元F1ドライバーであり、アレジと同じフェラーリ312B3を走らせる予定だったルネ・アルヌーは、フリー走行でクラッシュ。決勝に出走することができなかった。

 

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