
Wシリーズのドライバー選考会第一段階がオーストリアで3日間にわたって行われ、次の段階に進む28人が決まった。小山美姫も第一選考を突破した。
世界最速の女性ドライバーを決める戦いとして、今年開幕する予定のWシリーズ。その出場ドライバーを決める選考会がオーストリアで行われ、54名の参加者の中から28人が選抜された。
この選考は、Wシリーズのディレクターであるデビッド・クルサードやデイブ・ライアン、そしてリン・セント・ジェームスらによって行われた。またアレクサンダー・ブルツもこの選考委員を務め、FIAが2011年から2015年にかけてヤング・ドライバー・エクセレンス・アカデミーで使った評価基準を採用した。
この選考会に参加したドライバーたちは、10以上の科目によって評価された。これには、積雪状態でのドライビング能力のテストも含まれており、フォード・フィエスタSTやポルシェ・ケイマンSなどを走らせた。また走行テスト以外にも、体力や頭脳の敏捷性のチェックなども行われた。
「ここに集まったWシリーズの候補ドライバーたちは、ひとりひとりがすべてスーパースターです」
WシリーズのCEOであるキャサリン・ボンド・ミュアはそう語った。
「しかし残念なことに、すべてのドライバーが、選考プログラムの次の段階に進むわけではありません。それは競争であり、スポーツであり、レースなのです」
「しかしこの3日間で私が目にしたこと、そして大いに感銘を受けたことのひとつは、候補となったドライバーのひとりひとりがタフで、勇敢で、そして強いということです」
「そしてもちろんですが、今後もドライビングに懸命に取り組んで欲しいと思っています。そして、時が来たら、2020年のWシリーズに参戦するため、再び申請することを検討して欲しい」
第一選考を通過したドライバーの中には、イギリスGTのGT4クラス王者であるジェミー・チャドウィックや、元GP3ドライバーのアリス・パウエル、元ルノーF1ジュニアドライバーであるマルタ・ガルシア、そしてBMWがサポートするベイスク・フィッセールらが含まれている。また、日本から挑戦している小山美姫も、第一選考を通過した。
ドライバー選考会の次の段階は、3月にスペイン南部のアルメリアで行われ、候補者たちはWシリーズで使われるタトゥースF318を4日間にわたって走らせる予定だ。
Wシリーズの第1戦は5月にホッケンハイムで開催される予定で、18人のレギュラードライバーと2人のリザーブドライバーが選出されることになる。
Wシリーズ最終候補ドライバー
Driver | Background |
Lamborghini Super Trofeo | |
British F3, British GT (GT4 champion) | |
Road to Indy, US F4 | |
ARCA | |
Spanish F4 | |
F1200 Canada | |
Asian Formula Renault | |
Porsche Carrera Cup GB | |
Mini Challenge | |
Lamborghini Super Trofeo | |
Lamborghini Super Trofeo, Porsche Carrera Cup Italy | |
Audi SS R8 Cup | |
STCC | |
Formula Two | |
GT4 European | |
Japanese F4 | |
LMV8 Oval Series | |
LMP3, Ginetta Junior (champion) | |
VW Engen Polo Cup | |
GP3, European F3 Open | |
GP3, Formula Renault UK (champion) | |
Audi TT Cup, GT4 | |
Formula Renault 2.0, GT4 European | |
German F3 | |
Formula Renault 3.5, GT4 European | |
V8 Utes | |
Ferrari Europe | |
Blancpain GT |
この記事について
シリーズ | W Series |
執筆者 | Lucy Morson |